ニュース速報
ビジネス

英中銀、金融規制緩和による経済成長促進で政府と協議も=副総裁

2025年01月21日(火)10時39分

 1月20日、イングランド銀行(英中央銀行)のウッズ副総裁は、金融サービス業界に対する規制の緩和により経済成長を促進する新たな手法について英政府と協議することに中銀は門戸を開いていると述べた。ロンドンで17日撮影(2025年 ロイター/Isabel Infantes)

[ロンドン 20日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のウッズ副総裁は20日、金融サービス業界に対する規制の緩和により経済成長を促進する新たな手法について英政府と協議することに中銀は門戸を開いていると述べた。

20日に就任したトランプ米大統領が国内銀行に対する規制を緩和すると見込まれる中、各国の金融当局は自国の金融規制を緩めるよう求める圧力を受けている。

ウッズ氏はスターマー首相に送った書簡で、中銀は政府の経済成長促進プログラムを支援する5分野で既に取り組みを進めていると説明。対象分野には、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)後の小規模銀行に対する規則の簡素化や、保険会社に国内資産への投資を奨励する措置などが含まれている。

同氏は書簡に「これら5分野以外にも、英国の規制の簡素化や合理化に資する措置や、他の方法で英国の経済成長を下支えする措置など、一段と広範な変更があるかどうかを巡り、財務省およびビジネス貿易省の担当者とともに検討したい」と記した。

こうした変更には、外国の投資家に対する「コンシェルジェ・サービス」の設立に加え、気候変動や政府との重複の回避、情報開示要件などに関する中銀の規制を緩和することも含まれるという。

その上で、こうした変更に追求する価値があるならば、中銀は政府との協議を歓迎すると表明した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、関税「プランB必要」 違憲判決に備え代

ワールド

オラクル製ソフトへのハッキング、ワシントン・ポスト

ビジネス

米国のインフレ高止まり、追加利下げに慎重=クリーブ

ワールド

カザフスタン、アブラハム合意に参加へ=米当局者
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 5
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 8
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 9
    あなたは何歳?...医師が警告する「感情の老化」、簡…
  • 10
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中