ニュース速報
ビジネス

リオ・ティント、リチウム生産計画拡大 チリ・コデルコとの提携視野

2024年12月13日(金)14時51分

 12月12日、リオ・ティントは、銅生産大手チリ銅公団(コデルコ)の新たなリチウムプロジェクトでパートナー候補に挙がっており、アルゼンチンの工場でリチウムの生産計画を拡大している。カナダ・トロントで昨年3月撮影(2024年 ロイター/Chris Helgren)

Daina Beth Solomon

[ブエノスアイレス 12日 ロイター] - 英豪資源大手リオ・ティントは、銅生産大手チリ銅公団(コデルコ)の新たなリチウムプロジェクトでパートナー候補に挙がっており、アルゼンチンの工場でリチウムの生産計画を拡大している。ジェイコブ・スタウショーン最高経営責任者(CEO)が12日、ロイターに語った。

電気自動車(EV)の重要鉱物であるリチウムの採掘で主導的な地位を固める取り組みの一環。

スタウショーン氏によると、アルゼンチンのプロジェクトは投資規模が現在25億ドルで、総生産能力を6万トンに拡大する計画が含まれる。

これにより、主要工場の生産能力は以前の計画の5万トンから5万7000トンに増加する。

2025年半ばに建設を開始する予定で、最初の生産は28年になる見通し。

3000トン規模の工場はすでに完成しており、追加の資本コストはかからない。

スタウショーン氏は長期的なリチウム需要に期待を示し、「15年とは言わないまでも、今後10年間はリチウム(価格)が毎年大きく伸びると確信している」と語った。

コデルコはコメント要請に応じなかった。同社は来年初めに権益49%を取得するパートナーを選定する予定。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

独ZEW景気期待指数、12月は45.8に上昇 予想

ワールド

ウクライナ提案のクリスマス停戦、和平合意成立次第=

ビジネス

EUの炭素国境調整措置、自動車部品や冷蔵庫などに拡

ビジネス

EU、自動車業界の圧力でエンジン車禁止を緩和へ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連疾患に挑む新アプローチ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 9
    「なぜ便器に?」62歳の女性が真夜中のトイレで見つ…
  • 10
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 9
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中