ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=円が対ドルで6週間ぶり高値、日銀利上げ期待で

2024年11月30日(土)07時26分

終盤のニューヨーク外為市場では、円が対ドルで6週間ぶりの高値に急騰した。2010年9月撮影(2024年 ロイター/Yuriko Nakao)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、円が対ドルで6週間ぶりの高値に急騰した。11月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、12月に日銀が利上げに踏み切るとの思惑が高まっている。

総務省が29日に発表した11月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は108.3と、前年同月比2.2%上昇した。

シティ・インデックスのシニア市場アナリスト、マット・シンプソン氏は、「円は最新のモメンタムトレードになりつつある。祝日明けの薄商いの相場においても、その上昇を妨げる要因はほとんどない」と述べた。

この日は感謝祭の祝日明けで、取引は低調だった。

ドル/円は1.27%安の149.62円となった。 一時、10月21日以来の安値となる149.47円まで沈んだ。週間では対円で3.38%安と、下落幅は7月以降で最大となる見込み。

主要通貨に対するドル指数は0.31%安の105.74。一時、105.61と12日以来の安値を付けた。

予想を上回る経済指標により、市場では連邦準備理事会(FRB)が中立金利に近づくにつれ、利下げペースを鈍化させるとの見方が強まる。

CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む来月の連邦公開市場委員会(FOMC)での25ベーシスポイント(bp)の利下げの可能性は66%。1月の追加利下げの確率はわずか17%となっている。

次の主要経済データとして、12月6日に発表予定の11月の雇用統計に注目が集まる。

ユーロは0.24%高の1.0578ドルとなった。ただ月間では2.8%安と、2023年5月以来最悪の月次パフォーマンスとなる勢い。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.39%高の9万7414ドル。

ドル/円 NY終値 149.75/149.78

始値 150.02

高値 150.53

安値 149.47

ユーロ/ドル NY終値 1.0575/1.0578

始値 1.0562

高値 1.0584

安値 1.0542

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米地裁、テキサス州の選挙区割りを一時差し止め 共和

ワールド

米フリーポート、来年7月までにグラスバーグ鉱山再開

ワールド

WHO、来年6月までに職員2000人以上削減へ 米

ビジネス

メタがアプリ買収巡る反トラスト法訴訟で勝訴、地裁は
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中