ニュース速報
ビジネス

小林製薬社長「原因究明と再発防止が責任」、紅こうじ製品の問題で

2024年03月29日(金)18時27分

 3月29日、小林製薬の小林章浩社長は大阪市内で記者会見を開き、同社の紅麹(こうじ)関連製品の摂取者に健康被害が拡大しているとされる問題で、健康被害を訴えている摂取者に診察や治療をしてもらうのが最優先で、必要に応じて補償していくことが大事だと述べた。写真は記者会見冒頭、頭を下げる小林製薬の小林章浩社長(左から2人目)ら(2024年 時事通信)

Shinichi Uchida

[東京 29日 ロイター] - 小林製薬の小林章浩社長は29日、大阪市内で記者会見を開き、同社の紅麹(こうじ)関連製品の摂取者に健康被害が拡大しているとされる問題で、健康被害を訴えている摂取者に診察や治療をしてもらうのが最優先で、必要に応じて補償していくことが大事だと述べた。進退に関しては「今のところは考えていない。取り組まなければいけないことに集中したい」と語った。

小林社長は「原因を究明して再発防止をとっていくことがわれわれの責任だ。リーダーとして現時点ではそれを進めていきたい」とも話した。同席した幹部は、原因となった成分の解析に関し「これから先は国の研究機関とともに、情報提供しながら解明を進めていく」と語った。

商品の回収費用などの負担について、影響が想定以上に広がっているため「金額がどうなるか算出することが非常に難しい状況だ」と説明。業績への影響に関しては、当期(2024年12月期)に発生した事象であり、当期のうちに算出できるよう努めたいとの考えを示した。

紅こうじ関連製品摂取者の健康被害を巡り、28日午後10時時点で関連が疑われる死亡者は5人、延べ入院者数は114人と公表した。事実や因果関係の確認を進めているとしている。

*写真を追加し再送します。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

決算に厳しい目、FOMCは無風か=今週の米株式市場

ビジネス

中国工業部門企業利益、1─3月は4.3%増に鈍化 

ビジネス

米地銀リパブリック・ファーストが公的管理下に、同業

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、22年2月以来の低水準
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 4

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 5

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 8

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 9

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 8

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 9

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 10

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中