賃金・物価の好循環の強まり確認、緩和的な金融環境は継続=日銀総裁
3月19日、日銀の植田和男総裁は金融政策決定会合後の記者会見で、このタイミングでの金融政策変更について、最近のデータやヒアリング情報から「賃金と物価の好循環」の強まりが確認されてきており、「2%の物価安定の目標が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況になったと判断した」と語った。昨年12月、都内の日銀本店で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Kentaro Sugiyama Takahiko Wada
[東京 19日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は19日の金融政策決定会合後の記者会見で、このタイミングでの金融政策変更について、最近のデータやヒアリング情報から「賃金と物価の好循環」の強まりが確認されてきており、「2%の物価安定の目標が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況になったと判断した」と語った。
日銀は18―19日の金融政策決定会合で、大規模金融緩和策の修正を決めた。
総裁は、この政策変更に伴って「預金金利や貸出金利が大幅に上昇するとはみていない」と説明。先行きも「当面、緩和的な金融環境は継続すると考えている」とし、「緩和的な金融環境が経済・物価をしっかりと支える方向で作用する」との見方を示した。
日銀会合の結果を受け、東京株式市場では日経平均株価が4万円台を回復。外為市場では緩やかに円安が進み、149円前半で推移していたドル/円は一時150円半ばまで上昇した。
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