ニュース速報
ビジネス

日経平均は小幅続落、材料難で上値重い 米エヌビディア決算待ち

2024年02月20日(火)15時27分

 2月20日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比106円77銭安の3万8363円61銭と、小幅に続落して取引を終えた。写真は2022年12月、都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比106円77銭安の3万8363円61銭と、小幅に続落して取引を終えた。国内企業の決算発表が一巡したことや、前日の米市場が休場で手掛かり材料不足の中、日本株は上値の重い展開が続いた。市場参加者の関心は21日に公表される米エヌビディアの決算に向かっており、様子見ムードが広がったとの指摘もあった。

日経平均は前営業日比39円高と小幅高でスタート。前場中ごろにかけては上げ幅を広げ、271円高の3万8742円33銭で高値を付ける場面がみられたが、騰勢は続かず、次第に上げ幅を縮小。後場はやや軟調な地合いとなり、一時180円超安となった。指数寄与度の大きいハイテク銘柄の一角が下落し、指数を押し下げた一方、機械株や海運株などがしっかりで、相場を支えた。

フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏は「日経平均は目先、上値をトライする動きになるとみているが、今は材料出尽くしで手詰まりな印象」と話した。市場では「エヌビディアの決算が良ければ、日本株が史上最高値を更新する材料になり得る」(国内金融機関・シニアエコノミスト)との見方が示された。ただ、エヌビディアの決算が市場の期待に届かなければ、半導体関連などハイテク株を中心に調整が入りやすく、指数を押し下げる可能性があるという。

TOPIXは0.28%安の2632.30ポイントで取引を終了。一時、バブル後高値を上回った。東証プライム市場の売買代金は4兆4390億2500万円だった。東証33業種では、機械、海運、医薬品など8業種が値上がり。保険、パルプ・紙、水産・農林など24業種は値下がりし、空運は変わらずだった。

個別では、ファーストリテイリング、アドバンテスト、東京エレクトロンが小幅安だった。主力のトヨタ自動車、ソニーグループは軟調。一方、ファナックが3.2%高、安川電機が3.2%高と堅調だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり702銘柄(42%)に対し、値下がりが899銘柄(54%)、変わらずが56銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 38363.61 -106.77 38510.37 38,288.04─

38,742.33

TOPIX 2632.30 -7.39 2645.75 2,625.07─2

,648.92

プライム市場指数 1354.71 -3.81 1360.93 1,351.02─1

,362.97

スタンダード市場指数 1241.00 -0.41 1244.27 1,240.96─1

,244.52

グロース市場指数 956.62 +0.20 958.99 953.59─962

.28

グロース250指数 765.22 -0.27 767.63 762.69─770

.48

東証出来高(万株) 161113 東証売買代金(億円 44390.25

)

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

金総書記、プーチン氏に新年メッセージ 朝ロ同盟を称

ワールド

タイとカンボジアが停戦で合意、72時間 紛争再燃に

ワールド

アングル:求人詐欺で戦場へ、ロシアの戦争に駆り出さ

ワールド

ロシアがキーウを大規模攻撃=ウクライナ当局
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 3
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌や電池の検査、石油探索、セキュリティゲートなど応用範囲は広大
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 6
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 7
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 8
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 9
    【クイズ】世界で最も1人当たりの「ワイン消費量」が…
  • 10
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中