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午前の日経平均は続落、552円安 日銀の早期政策修正観測で

2023年12月08日(金)12時16分

 12月8日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比552円98銭安の3万2305円33銭と、続落した。写真は都内で2015年7月撮影(2023年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 8日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比552円98銭安の3万2305円33銭と、続落した。日銀が早期に金融政策を修正するという思惑を背景にドル安/円高が進行し、企業業績の悪化懸念から自動車などの輸出関連株を中心に売りが先行した。きょうはメジャーSQ(特別清算指数)の算出もあり、日経平均は値動きの荒い展開が継続した。

日経平均は257円安で寄り付いた後も下げ幅を拡大し、一時571円安の3万2287円05銭で安値をつけた。前場中盤ではドル/円が一時142.49円と再び円高が進行し、日本株は下げを加速させた。トヨタ自動車は4%超安となった。

当面は株式・為替市場ともにボラタイルな展開が見込まれており、市場では一段なドル安/円高が警戒されている。米連邦準備理事会(FRB)は来年3月に利下げを開始するとの見方が強まっており「来年に日銀が利上げとなると、円高はさらに加速する。冷静に外部環境を考えると年内の政策修正も違和感はなく、マーケットは織り込みを始めている」(松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト)という。

TOPIXは1.39%安の2327.09ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆7239億5200万円だった。きょうはメジャーSQ算出で売買が膨らんだ。東証33業種では、値下がりは輸送用機器、ゴム製品、鉄鋼、非鉄金属など29業種、値上がりは空運、銀行などの4業種にとどまった。

個別では、トヨタ自動車のほか、ファーストリテイリング、信越化学工業、東京エレクトロン、ファナックなどの主力株が総じてさえなかった。ニチレイ、ニトリホールディングス、アドバンテストは買われた。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが268銘柄(16%)、値下がりは1364銘柄(82%)、変わらずは26銘柄(1%)だった。

<11:00> 日経平均は500円超安、円高進行でトヨタは4%超安

日経平均は下げ幅拡大し、前営業日比500円超安の3万2300円近辺。外為市場でドル/円が再び円高に傾いているほか、時間外取引での米株先物がマイナス圏となっていることが嫌気されている。ドル/円は前場の中盤に一時142.49円となる場面があった。

業種別では、円高進行による企業業績の悪化懸念で、輸送用機器が値下がり率上位。トヨタ自動車、SUBARU4%超安、ホンダ、スズキ、日産自動車は2%超安となっている。

市場では「各国の中銀イベントを控える中、為替動向を見極めるのが難しい。年内は株価も為替も荒くなるのではないか」(国内証券ストラテジスト)との声があった。

<09:10> 日経平均は続落で寄り付く、日銀政策修正の思惑受けた円高を嫌気

寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比257円84銭安の3万2600円47銭と、続落してスタートした。一時300円超安まで下げ幅を広げた。きょうはメジャーSQ(特別清算指数)の算出日となる。

7日の米国株式市場はナスダック総合が上げを主導し主要3株価指数は反発したものの、日銀が早期に金融政策を修正するという思惑を背景に急速にドル安/円高が進行し、株式市場で嫌気されている。

東証33業種では、輸送用機器、海運、ゴム製品、鉄鋼、鉱業など25業種が値下がり。銀行、水産・農林、空運など8業種が値上がりとなっている。

<08:20> 寄り前の板状況、豊田織が売り優勢 SGホールディングスは買い優勢 

市場関係者によると、寄り前の板状況は、豊田自動織機、ゆうちょ銀行、ディスコ、ユニ・チャームが売り優勢、日本ペイントホールディングス、SGホールディングス、カプコンが買い優勢。

スタンダード銘柄では、ワークマン、アコムが買い優勢、ハーモニック・ドライブ・システムズ、日本オラクル、日本マクドナルドホールディングスが売り優勢、東映アニメーション、大正製薬ホールディングスが売り買い拮抗となっている。

ロイター
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