ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは147円付近で一進一退、一段安警戒も

2023年11月30日(木)15時47分

 11月30日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の147円前半で取引されている。写真は1ドル紙幣。2021年11月撮影(2023年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 30日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の147円前半で取引されている。午前に米10年債利回りが2カ月半ぶり低水準をつける場面があったが、その後すぐに切り返したこともあり、ドル/円は値動きが限られた。

ドルは日中を通じて、146円後半から147円前半の狭いレンジ内で一進一退となった。中国で発表された11月製造業購買担当者景気指数(PMI)は事前予想を小幅に下回ったものの、中国株は小動き、アジア株はまちまちとなり、手がかりに乏しい展開が続いた。

市場では、きょう米国で発表される10月の個人消費支出(PCE)価格指数に関心を寄せる声が聞かれた。前月はエネルギーを除いたコア指数の伸びが2年超ぶりの低水準にとどまっていただけに「今回も弱含みとなれば、ドルが一段と下落する可能性がある」(FX会社関係者)という。

<海外勢は円キャリー様子見>

日銀によると、海外勢の円キャリー取引の近似値とされる在日外銀の本支店勘定は、9月末時点で10兆8434億円と、前月の11兆円1089億円から小幅減少した。

市場では「円キャリートレードが関心を集めていることに変わりはないが、金利差狙いの買いは、ドルが上昇すると介入を含む反落リスクを考慮して、次第に手を引くケースが多い」(外銀アナリスト)との指摘があった。

9月のドルは月初の145円台から149円台へじり高となったが、植田和男日銀総裁のインタビューなどを通じて一時政策修正観測が高まり、円高に振れる場面もあった。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.02/147.05 1.0971/1.0975 161.32/161.33

午前9時現在 147.04/147.07 1.0971/1.0975 161.37/161.38

NY午後5時 147.23/147.26 1.0968/1.0972 161.51/161.52

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

NTT、発行済み株式の1.81%・2000億円を上

ビジネス

中国貿易統計、4月は輸出入ともに予想を大きく上回る

ワールド

米運輸長官、航空管制システム刷新へ支出要求方針 具

ビジネス

旭化成、今期1.5%の営業増益を予想 米関税影響「
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 8
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 9
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 10
    日本の「治安神話」崩壊...犯罪増加と「生き甲斐」ブ…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 8
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中