中国「独身の日」、取引額2%増と調査会社 EC大手が増加報告

11月12日、中国の電子商取引(EC)最大手アリババ・グループは、11日深夜までの「独身の日」セール期間の売上高が前年から増加したと明らかにした。北京で10月26日撮影(2023年 ロイター/Tingshu Wang)
Casey Hall
[上海 12日 ロイター] - 中国の電子商取引(EC)最大手アリババ・グループは、11日深夜までの「独身の日」セール期間の売上高が前年から増加したと明らかにした。京東集団(JDドットコム)も売り上げが過去最高だったと発表した。
一方、調査会社の星図数据がまとめた主要ECプラットフォームの流通取引総額(GMV)は2.08%増の1兆1400億元(1564億ドル)で、伸び率は前年の2.9%から縮小した。
独身の日は当初、毎年11月11日に開催する24時間のインターネット通販セールだったが、現在ではネット通販や実店舗で数週間にわたり実施されている。
消費者心理の指標として注目されるが、景気回復がもたつく中、今年は売り上げ増加への期待が控えめだった。
アリババは昨年、独身の日の売上高を初めて公表しなかった。今年も売り上げが好調だったと述べるにとどめ、詳細は公表しなかった。
同社は今年、出店者に積極的な値引きを呼びかけ、セール期間開始を控えた10月下旬、8000万点の商品で今年最大の値引きを行うと発表していた。