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インフレデータ、ECB政策の効果裏付け=キプロス中銀総裁

10月4日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのヘロドトゥ・キプロス中銀総裁は、ECBの金融政策が物価抑制に効果をもたらしているとの見方を示した。フランクフルトで9月14日撮影(2023年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[リマソル(キプロス) 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのヘロドトゥ・キプロス中銀総裁は4日、ECBの金融政策が物価抑制に効果をもたらしているとの見方を示した。
「インフレに関する最近のデータは金融政策の波及が効果的で、インフレに影響を与えていることを裏付けている」とイベントで述べた。
また「ECBはインフレ期待を安定させることができており、長期的なインフレ期待の指標は大半が現在、インフレ目標の2%前後にある」とした。
ただ、最近のエネルギー価格上昇が再び経済全体に波及し、物価に新たな上昇圧力がかかる可能性があるとして「かなりの不確実性」が依然続いているとも指摘。
さらに「ユーロ圏で昨年見られた賃金と利益率の上昇は正常化すると現時点で予想されているものの、注意深く監視する必要がある」と述べた。
欧州連合(EU)統計局が先週発表した9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年同月比4.3%と、8月の5.2%から低下し、2021年10月以来の低水準となった。