ニュース速報
ビジネス
マネタリーベース、9月平残は5.6%増 2022年4月以来の高い伸び

10月3日、日銀が発表した9月のマネタリーベースの平均残高は、前年比5.6%増の669兆8608億円だった。写真は円紙幣。北京で昨年9月撮影(2023年 ロイター/Florence Lo)
Takahiko Wada
[東京 3日 ロイター] - 日銀が3日に発表した9月のマネタリーベースの平均残高は、前年比5.6%増の669兆8608億円だった。伸び率は2022年4月以来の大きさ。国債買い入れ、共通担保オペなど各種オペの実施に加え、新型コロナウイルス対応特別オペの返済が今年6月で完了していることも引き続き押し上げ要因になった。
内訳は、日銀当預が6.9%増の544兆3059億円。紙幣は0.5%増の120兆7885億円、貨幣は2.5%減の4兆7664億円だった。
9月末のマネタリーベース残高は672兆6056億円で、前月の674兆4170億円を下回った。
マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。
(和田崇彦)