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サウジの23年成長率、-0.5%に下方修正 減産影響=アナリスト

キャピタル・エコノミクスはサウジアラビアの2023年成長率予測について、同国が7月に独自減産を行うと決定したことを受け、従来の1%からマイナス0.5%に下方修正した。写真は、同国のサルマン皇太子。2022年11月18日にバンコクで撮影。(2023年 ロイター/Pool via REUTERS)
[ドバイ 5日 ロイター] - キャピタル・エコノミクスはサウジアラビアの2023年成長率予測について、同国が7月に独自減産を行うと決定したことを受け、従来の1%からマイナス0.5%に下方修正した。
サウジのエネルギー省は4日、原油生産量を5月の日量約1000万バレルから7月には900万バレルに削減すると発表した。
キャピタル・エコノミクスは、減産にもかかわらず同国の23年財政収支は黒字になると引き続き予想している。同国の原油価格の損益分岐点は1バレル=80ドルと見込んでいる。北海ブレント先物 は5日、1バレル=76.8ドル近辺で推移した。
キャピタル・エコノミクスの新興市場エコノミスト、ジェームズ・スワンストン氏は「23年末のブレント先物価格の見通しは90ドルで据え置いたが、想定よりも若干上昇する可能性がある」と指摘した。
キャピタル・エコノミクスによると、マイナス成長は、世界金融危機と新型コロナウイルス感染拡大時を除けば、過去20年で最も低い成長率となる。