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FRB、6月据え置き後に7月利上げか 米市場想定 雇用統計受け

米労働省が2日に発表した5月の雇用統計で非農業部門雇用者数が急増したものの、賃金の伸びが鈍化したことを受け、市場では連邦準備理事会(FRB)が6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置く一方、7月利上げの可能性を残すとみられている。2013年7月撮影(2023年 ロイター/Jonathan Ernst/)
[2日 ロイター] - 米労働省が2日に発表した5月の雇用統計で非農業部門雇用者数が急増したものの、賃金の伸びが鈍化したことを受け、市場では連邦準備理事会(FRB)が6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置く一方、7月利上げの可能性を残すとみられている。
5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は33万9000人増と市場予想の19万人増を大幅に上回った。ただ時間当たり平均賃金は前月比0.3%上昇、前年同月比4.3%上昇し、ともに前月から伸びが鈍化。4月は前月比0.4%上昇、前年同月比4.4%上昇だった。
これを受け、市場は現在、FRBが6月13─14日のFOMCで11回連続の利上げを決定する確率を3分の1程度とみている。
ボケ・キャピタル・パートナーズのキム・フォレスト最高投資責任者(CIO)は「FRBは(利上げを)一時停止すべきと考える人々にとって、この低調な賃金インフレの数値は朗報だ」と述べた。
一方、堅調な雇用者数の伸びを背景にFRBが7月に0.25%ポイントの利上げを決定するとの見方が維持された。
7月利上げ確率は据え置き確率のおよそ2倍となっているが、7月会合までにさらに多くのデータが得られれば、この確率が変動する可能性がある。