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中国EVのNIO、核融合新興に出資 20年以内の商業利用目指す

2023年05月19日(金)18時08分

 5月19日、中国の電気自動車(EV)メーカーである蔚来汽車(NIO)が核融合技術を開発するスタートアップ企業「Neo Fusion(ネオ・フュージョン)」に出資したことが、関係筋の話と会社提出書類から明らかになった。ニューヨークで2018年撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

[上海 19日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)メーカーである蔚来汽車(NIO)が核融合技術を開発するスタートアップ企業「Neo Fusion(ネオ・フュージョン)」に出資したことが、関係筋の話と会社提出書類から明らかになった。

同筋によると、新しく設立されたネオ・フュージョンは制御核融合を世界的に商業利用するための技術を20年以内に開発することを目指す。

ロイターが確認した会社登記申請書の財務内容によると、登録資本金は50億元(7億2337万ドル)で、中国東部・安徽省の政府系エネルギー企業・投資部門が50%を支配している。

NIOは9億9500万元を出資して19.9%の株式を取得。また、同社の李斌最高経営責任者(CEO)が創業した投資会社の蔚来資本(NIOキャピタル)が5億0500万元を出資して10.1%の株式を取得している。

NIOは19日、ロイターに宛てた声明文で「『Blue Sky Coming(青い空がやってくる)』の初心に忠実に、このプロジェクトに資金を投じることで核融合技術の研究開発と商業化を促進することを目指す」とした。

NIOキャピタルと安徽省当局からは今のところコメントを得られていない。

核融合は気候変動に関連する排出の削減に役立つと考えられており、現在の核分裂炉とは異なって長期にわたる放射性廃棄物を発生させることなく発電できる。次世代のエネルギー技術を支配しようとする米国、日本、中国を含む世界中の企業や政府の間で投資が活発化している。

ロイター
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