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チャットGPT便乗の株価急騰、中国メディアとAI企業が警鐘

2月9日、中国政府系メディアは9日、新興企業オープンAIが開発した自動応答ソフト(チャットボット)「チャットGPT」の人気に便乗した中国の人工知能(AI)関連株の急騰に警鐘を鳴らした。写真は北京で8日撮影(2023年 ロイター/Florence Lo)
[上海 9日 ロイター] - 中国政府系メディアは9日、新興企業オープンAIが開発した自動応答ソフト(チャットボット)「チャットGPT」の人気に便乗した中国の人工知能(AI)関連株の急騰に警鐘を鳴らした。AI企業も自ら、投資家に合理的な判断をするよう促した。
チャットGPTを巡る熱狂は、中国株式市場で投機的な動きを加速させ、TRS信息技術、漢王科技、雲従科技 といったAI関連企業の株価を押し上げた。
政府系メディアの証券時報は論説記事で、第5世代通信規格「5G」や拡張現実(AR)、仮想現実(VR)などのテーマで関連銘柄が買われてきたが、一部の技術構想が形になった一方で、多くのアイデアは商品化に至っていないか、検証に時間を要していると指摘。
「しかし、一部の人々は偽の構想について投機売買に没頭し、他の人々を相場つり上げに誘っている。投資家は最終的に涙をのむことになるので、追随してはいけない」と論じた。
チャットGPTのようなAIツールを手掛ける北京海天瑞声科技や三六零安全科技などの企業は株価急騰後に規制当局から要請を受け、投資家に先走りのリスクに留意するよう促した。