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米国が香港で中国企業を検査へ、証監会が準備要請=関係筋
複数の関係筋によると、中国政府は米国に上場する一部の国内企業とその監査法人に対し、香港で行われる米国側の検査に向けて準備を進めるよう求めた。(2022年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[香港 26日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国政府は米国に上場する一部の国内企業とその監査法人に対し、香港で行われる米国側の検査に向けて準備を進めるよう求めた。
中国証券監督管理委員会(証監会)は最近、一部の監査法人に対し、スタッフと文書を香港に移す書類上の準備を始めるよう口頭で要請。米上場の中国企業に対しても、香港での米国側の検査に備え、監査文書などを本土から香港に移す準備を進めるよう求めた。
証監会は、米上場の中国企業の監査を巡る協議で米中が近く合意することを想定して、こうした要請を出したという。
関係筋によると、香港は米規制当局の立ち入り検査拠点となる見通しで、米上場の中国企業は香港に文書を移すことが必要になる。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が25日に報じたところによると、米中は、米国の会計規制当局が香港に出向き、米国に上場している中国企業の監査記録を検査することを認める協定に近づいている。
報道によると、中国の証券規制当局は、米国に上場している中国企業とその会計事務所が中国から香港に監査関連書類やその他のデータを転送できるように手配しており、その後、米公開企業会計監視委員会(PCAOB)の規制当局が立ち入り検査を行う予定だという。