ニュース速報

ビジネス

人民元建て資産、最近の調整でも依然魅力的=国営メディア

2021年07月29日(木)13時22分

 7月29日、中国国営メディアは29日、人民元建て資産は依然として魅力的であり、短期的な市場のパニックは長期的な価値を反映していないとの見解を示した。写真は上海証券取引所で昨年2月撮影(2021年 ロイター/Aly Song)

[上海 29日 ロイター] - 中国国営メディアは29日、人民元建て資産は依然として魅力的であり、短期的な市場のパニックは長期的な価値を反映していないとの見解を示した。

市場では、中国株の急落を受けて、債券や為替など他の資産にも影響が波及するとの懸念が浮上。政府は投資家の不安払拭に動いている。

中国証券報は一面に掲載した論評記事で「投資機関は総じて、現在の市場の調整について、短期的なイベントショックの範囲内であり、ファンダメンタルズの変化による反転ではないと認識している」と指摘。

「人民元建て資産を購入する広範な投資トレンドが反転することはない」との見通しを示した。

また「ファンダメンタルズ面を見ると、中国経済は引き続き着実に改善しており、ポジティブなトレンドが続いている。上場企業の利益見通しは大幅に改善している」と指摘した。

29日序盤の中国・香港株式市場は急伸。有力企業300銘柄で構成するCSI300指数と上海総合指数は1%以上値上がりしている。

国務院系の経済日報も29日、一面に掲載した論評記事で、最近の株価調整の主因はセンチメントであり、「(中国の)資本市場には、着実で健全な発展を実現する土台と力がある」と指摘した。

一方、政府系英字紙チャイナ・デーリーは29日、中国は海外上場を希望する国内企業を依然として支援しており、規制当局が近く、資本市場の一段の対外開放に向けた措置をさらに発表すると報じた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アマゾン、インディアナ州にデータセンター建設 11

ビジネス

マイクロソフト出資の米ルーブリック、初値は公開価格

ビジネス

東京都区部CPI4月は1.6%上昇、高校授業料無償

ワールド

北朝鮮の金総書記、25日に多連装ロケット砲の試射視
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 3

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP非アイドル系の来日公演

  • 4

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 7

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中