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米国株式市場=ハイテク買いでナスダック上昇、ダウはFRBタカ派姿勢で下落

2021年06月18日(金)07時13分

米国株式市場は、米景気回復への信頼感からハイテク株に買いが入り、ナスダック総合が上昇した。写真はニューヨーク証券取引所で3月撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[17日 ロイター] - 米国株式市場は、米景気回復への信頼感からハイテク株に買いが入り、ナスダック総合が上昇した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)のタカ派化が消化される中、ダウ工業株30種が下落したほか、S&P総合500種も小安く引けた。

S&P500は3日続落、ダウは4日続落となった。

投資家の多くは、FRBが前日示した予想外にタカ派的なメッセージを依然消化している。FRB当局者の最新の金利予想(ドットチャート)では、利上げ時期の見通しが2023年に前倒しされた。

UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの株式責任者、デービッド・レフコウィッツ氏は「投資家はFRBがより大幅で長期のインフレオーバーシュートを容認するというシナリオを想定していたが、昨日のドットチャートを受けてそのシナリオを再考している」と述べた。

この日はハイテク株に買いが入り、ナスダックは終値ベースでの最高値まで13ポイントの水準で引けた。

アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックは1.3─2.2%高。着実な景気回復を背景に、これらの企業の商品に対する需要が長期的に増加するとの期待が高まった。

半導体のエヌビディアは4.8%高。ジェフリーズが目標株価を引き上げた。

米長期金利の急低下を受け、金利に敏感な銀行株は4.3%下落した。

ドル相場の上昇で原油価格が下落し、エネルギー株は3.5%安となった。

このほか素材や工業などの景気敏感株も下落。米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数が4月下旬以来の悪化となった。

米取引所の合算出来高は117億7000万株。直近20営業日の平均は106億7000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33823.45 -210.22 -0.62 34014.38 34091.79 33626.61

前営業日終値 34033.67

ナスダック総合 14161.35 +121.67 +0.87 13999.13 14196.21 13998.93

前営業日終値 14039.68

S&P総合500種 4221.86 -1.84 -0.04 4220.37 4232.29 4196.05

前営業日終値 4223.70

ダウ輸送株20種 14820.03 -318.65 -2.10

ダウ公共株15種 907.74 +3.81 +0.42

フィラデルフィア半導体 3231.71 +30.70 +0.96

VIX指数 17.75 -0.40 -2.20

S&P一般消費財 1394.17 +8.36 +0.60

S&P素材 513.77 -11.58 -2.20

S&P工業 850.79 -13.39 -1.55

S&P主要消費財 718.08 +2.62 +0.37

S&P金融 598.57 -18.11 -2.94

S&P不動産 280.32 +0.95 +0.34

S&Pエネルギー 403.71 -14.60 -3.49

S&Pヘルスケア 1454.88 +11.43 +0.79

S&P通信サービス 261.06 +1.49 +0.57

S&P情報技術 2515.35 +29.04 +1.17

S&P公益事業 332.14 +1.61 +0.49

NYSE出来高 12.51億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 29150 + 150 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 29125 + 125 大阪比

ロイター
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