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シェル株主、圧倒的多数で気候変動戦略を支持

2021年05月19日(水)11時38分

 5月18日 英・オランダ系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルの株主はオンラインによる年次株主総会で、シェルのエネルギー移行戦略について、88.74%の圧倒的多数で賛成した。写真は2019年1月、ベルギーのルウ・サン・ピエールにある給油所で撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)

[ロンドン 18日 ロイター] - 英・オランダ系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルの株主は18日、オンラインによる年次株主総会で、シェルのエネルギー移行戦略について、88.74%の圧倒的多数で賛成した。

シェルが今年2月に発表した計画では、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標を掲げている。石油・ガス生産を段階的に縮小し、再生可能および低炭素ビジネスを拡大。また、炭素回収技術により排出量を相殺し、植林などの対策を講じるとしている。

バンブルーデン最高経営責任者(CEO)は総会で、3年ごとに改定する戦略は「包括的で厳しく、野心的なもの」と説明した。

一方、温室効果ガス対策で「意欲的な」目標を掲げるようシェルに強く要請している、オランダの環境系投資ファンド「フォロー・ディス」が提出した議案に対しては、株主の69.53%が反対票を投じたが、3分の1近くは賛成した。

シェル取締役会はこの議案に対して反対するよう求めていた。同様の議案に対する昨年の支持は14.4%だった。

フォロー・ディスの幹部はロイターに対し、「シェルの取締役会に対し、投資家が短・中期目標のない長期目標を受け入れていないことを示したものだ。今後10年で排出量を劇的に削減し、投資計画を大幅に変更する必要がある」と主張した。

ロイター
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