ニュース速報

ビジネス

EU、入札での利益相反公表義務付け検討 ブラックロック問題で

2021年04月20日(火)15時03分

 欧州委員会が欧州連合(EU)の新たな金融規制立案にあたり、米資産運用大手ブラックロックの傘下部門に域内銀行の調査を委託したことが問題視された件で、欧州委は19日、今後EUが出資する契約に入札する事業者に利益相反の公表を義務付けることを検討すると明らかにした。写真はニューヨークで2016年10月撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州委員会が欧州連合(EU)の新たな金融規制立案にあたり、米資産運用大手ブラックロックの傘下部門に域内銀行の調査を委託したことが問題視された件で、欧州委は19日、今後EUが出資する契約に入札する事業者に利益相反の公表を義務付けることを検討すると明らかにした。

欧州委が域内銀行の環境・社会・企業統治(ESG)に関連するリスクへの対応を調査する事業者にブラックロックの金融当局コンサルティング部門フィナンシャル・マーケッツ・アドバイザリー(FMA)を選んだことを巡っては、EUの議員やNGOが利益相反を問題視し、欧州オンブズマンのエミリー・オライリー氏が調査を実施。

同氏は昨年11月、委託契約の撤回は求めなかったものの、欧州委はブラックロックの入札動機や価格設定戦略、利益相反回避策を精査すべきだったとの見解を示していた。

欧州委は19日、この見解への回答を公表。今後はEUが資金を拠出する契約に入札する企業・組織に利益相反の公表を義務付けるよう、EU法の修正を提案することを検討するとした。公共の調達で利益相反が問題となり得る場合の対処に関する明確な指針の提供も検討するという。

欧州オンブズマンは欧州委の対応を歓迎するとともに、欧州委が提案した変更点を注視していくと表明した。

ブラックロックはコメントを差し控えた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラク海域のタンカーで小規模爆発、イランが遠隔操作

ワールド

情報BOX:米・イスラエルのイラン攻撃後の中東にお

ワールド

米ウクライナ、3者協議延期・開催地変更を検討=ゼレ

ビジネス

イラン紛争、長期化ならインフレ押し上げと独連銀総裁
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 6
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 9
    「え、履いてない?」モルディブ行きの飛行機で撮影…
  • 10
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 7
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 8
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 9
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中