ニュース速報

ビジネス

独輸出と鉱工業生産、6月は前月から増加 中国の需要が寄与

2020年08月07日(金)18時14分

 8月7日、6月のドイツの輸出と鉱工業生産は前月から増加した。中国などからの需要が寄与した。新型コロナウイルス感染防止のためのロックダウンの打撃から回復しつつあるが、前年の水準はなお大きく下回っている。写真はブレーマーハーフェンで4月撮影(2020年 ロイター/Fabian Bimmer)

[ベルリン 7日 ロイター] - 6月のドイツの輸出と鉱工業生産は前月から増加した。中国などからの需要が寄与した。新型コロナウイルス感染防止のためのロックダウンの打撃から回復しつつあるが、前年の水準はなお大きく下回っている。

6月の鉱工業生産指数は前月比8.9%上昇。輸出は前月比14.9%増と、約30年ぶりの大幅増となった。

自動車生産は前月比54.7%増加した。しかし、パンデミックに見舞われる直前の2月と比べると20%少ない。

バーデン・ヴュルテンベルク州立銀行(LBBW)のJens-Oliver Niklasch氏は、「製造業はコロナ危機前の水準を依然12%下回っている。ムードを考えると、たった2カ月で製造業が回復できるとは思えないが、コップの水は半分以上入っている」と述べた。

IFO経済研究所が7日発表した調査によると、製造業各社は今後3カ月間で生産が拡大すると予想している。

ただ輸出は、輸出先の感染状況によって明暗が分かれる。新型コロナ感染が最初に確認された中国向け輸出は前年比15.4%増加したが、感染が深刻な米国向け輸出は20.7%減少した。

通商分野など離脱後の関係を巡り欧州連合(EU)との交渉が難航している英国向け輸出も前年比15.7%減少。英国からの輸入も21%減少した。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル指数下落、雇用統計は強弱混合 失

ビジネス

米国株式市場=ダウ・S&P続落、経済指標を精査 エ

ビジネス

米総合PMI、12月は半年ぶりの低水準 新規受注が

ワールド

バンス副大統領、激戦州で政策アピール 中間選挙控え
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を変えた校長は「教員免許なし」県庁職員
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 8
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「日本中が人手不足」のウソ...産業界が人口減少を乗…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 8
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中