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米株反落、米中間の緊張の高まり受け売り優勢

2020年05月22日(金)06時12分

米国株式市場は反落して終了した。前日は2カ月ぶり高値を付けたが、米中間の緊張が再び高まったことを受け、両国の通商合意の先行きが危ぶまれている。ウォール街で4月撮影(2020年 ロイター/JEENAH MOON)

[21日 ロイター] - 米国株式市場は反落して終了した。前日は2カ月ぶり高値を付けたが、米中間の緊張が再び高まったことを受け、両国の通商合意の先行きが危ぶまれている。

トランプ大統領はこの日、中国政府が香港での国家分裂行為やテロ活動、外国勢力による介入などを禁じる国家安全法を導入すれば、米国は「極めて強硬に」対応すると述べた。

一方、中国全国人民代表大会(全人代=国会)の張業遂報道官は、中国政府が米国との緊張激化にひるむことはないが、経済面での協力と回復が最優先であるべきと述べた。

トリムタブス・アセット・マネジメントのボブ・シア最高経営責任者(CEO)は「大統領選に向けて中国がサンドバッグとして利用されているようだ」とし、「ホワイトハウスはすでに効力が薄まりつつある第1段階の通商合意を利用するより中国をたたく方がより効果的だと決意している」と述べた。

S&P500のセクター別ではエネルギー<.SPNY>、公益事業<.SPLRCU>、素材<.SPLRCM>、主要消費財<.SPLRCS>、情報技術<.SPLRCT>が1%以上下落した。

個別株では、アマゾン・ドット・コムが一時日中の最高値を更新したが、2.05%安で終えた。

家電量販大手ベスト・バイは4.4%下落。この日発表した第1・四半期決算(5月2日まで)は新型コロナウイルスの影響で大幅な減益となった。

アパレルのLブランズは18%急騰。前日発表の第1・四半期決算(5月2日終了)は赤字幅が予想を上回ったが、不振の傘下ランジェリーブランド「ビクトリアズ・シークレット」の規模を縮小する方針を示した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.00対1の比率で上回った。ナスダックでは1.40対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は101億株。直近20営業日の平均は113億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 24474.12 -101.78 -0.41 24564.2 24718.4 24370.8 <.DJI>

7 6 8

前営業日終値 24575.90

ナスダック総合 9284.88 -90.90 -0.97 9375.19 9405.25 9254.85 <.IXIC>

前営業日終値 9375.78

S&P総合500種 2948.51 -23.10 -0.78 2969.95 2978.50 2938.57 <.SPX>

前営業日終値 2971.61

ダウ輸送株20種 8452.85 -36.13 -0.43 <.DJT>

ダウ公共株15種 754.02 -7.57 -0.99 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1790.96 -49.83 -2.71 <.SOX>

VIX指数 29.41 +1.42 +5.07 <.VIX>

S&P一般消費財 983.74 -1.56 -0.16 <.SPLRCD>

S&P素材 333.44 -3.35 -1.00 <.SPLRCM>

S&P工業 538.45 +0.89 +0.17 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 586.04 -6.18 -1.04 <.SPLRCS>

S&P金融 364.54 -1.29 -0.35 <.SPSY>

S&P不動産 198.09 -1.07 -0.54 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 290.88 -4.38 -1.48 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1156.32 -9.46 -0.81 <.SPXHC>

S&P通信サービス 179.04 -0.81 -0.45 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1687.43 -23.93 -1.40 <.SPLRCT>

S&P公益事業 282.46 -2.87 -1.01 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.89億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 20475 - 145 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 20460 - 160 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
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