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日経平均は反発、下げ過ぎの反動 上海株高など支え
10月24日、東京株式市場で日経平均は反発。前場は買い先行後に下落し、取引時間中として約2カ月ぶりの安値を付けたが、後場、上海株の上昇や日銀ETF(上場投信)買いの思惑などでプラス転換した後は小じっかりとなった。写真は都内で9月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発。前場は買い先行後に下落し、取引時間中として約2カ月ぶりの安値を付けたが、後場、上海株の上昇や日銀ETF(上場投信)買いの思惑などでプラス転換した後は小じっかりとなった。
朝方は前日大幅安の反動で買いが先行したものの、日米の企業決算に対する警戒感や香港、上海株の不安定な値動きが嫌気されて下げに転じた。取引時間中として8月16日以来の安値をつけたが、ランチタイム中、上海株価指数の上昇などを背景に日経平均先物が上昇。現物指数もプラス転換した。
上昇の場面では「前日の東証空売り比率が50%を超えていたため、買い戻しも継続しているとみられる」(国内証券)との声が出ていた。
そのほか、寄与度が高いファーストリテイリング<9983.T>が2%超の上昇となり、指数を1銘柄で約46円押し上げた。
TOPIXは0.08%高。前場に取引時間中として17年9月15日以来の安値水準を付けたが、後場は持ち直した。業種別では倉庫・運輸関連、建設、水産・農林、建設などが買われた。半面、鉱業、ガラス・土石、海運が下落率上位となった。
市場からは「昨日と環境が変わったわけではなく、下げ過ぎの反動という印象。これから本格化してくる決算発表が悪いものでなければ徐々に下値を切り上げてく展開になりそうだ(アイザワ証券の日本株ストラテジスト、清水三津雄氏)との声も聞かれた。
この日は事業環境に対する慎重な見方から、半導体関連株が軟調に推移。SUMCO<3436.T>や信越化学工業<4063.T>大幅続落し年初来安値を更新。アルバック<6728.T>、ローム<6963.T>なども売られた。そのほか個別では、コマツ<6301.T>が年初来安値を更新。米キャタピラーの株価が第3・四半期決算発表後に急落したことが波及した。
東証1部の騰落数は、値上がり1283銘柄に対し、値下がりが729銘柄、変わらずが96銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22091.18 +80.40
寄り付き 22167.76
安値/高値 21911.42─22207.09
TOPIX<.TOPX>
終値 1652.07 +1.35
寄り付き 1661.29
安値/高値 1638.69─1662.25
東証出来高(万株) 141753
東証売買代金(億円) 27273.07