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中国新規人民元建て融資、9月は1.38兆元に増加 予想上回る

2018年10月17日(水)19時02分

[北京 17日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)のデータによると、9月の新規人民元建て融資は1兆3800億元(1992億5000万ドル)で、前月(1兆2800億元)から増加し、アナリスト予想(1兆3500億元)も上回った。

同融資は前月まで2カ月連続で減少していた。

人民銀行は、米国との貿易戦争で景気が減速するとの懸念が浮上する中、金融システムに潤沢な流動性を供給している。今年4度目となる預金準備率の引き下げも今月15日に発効した。

ただ、景気拡大と雇用創出に不可欠な中小企業向け融資の拡大については、依然として課題が残されている。

9月は、住宅ローンを中心とする家計向け融資が7544億元と、前月の7012億元から増加した。

ロイターが人民銀行のデータを基に算出したところ、家計向け融資が新規融資全体に占める割合は54.7%、前月は54.8%だった。

企業向け融資は6772億元。前月は6127億元だった。

1─9月の新規融資は前年同期比17.7%増の13兆1400億元。2018年通年の新規融資額は、17年の13兆5300億元を上回り、過去最高を更新しそうだ。

マネーサプライM2は前年比8.3%増加。8月は8.2%増、アナリスト予想は8.3%増だった。

9月末時点の人民元建て融資残高は、前月と同じく前年比13.2%増で、アナリスト予想と一致した。

ANZは最近のリポートで、融資の伸びと社会融資総量が今後数カ月、高水準で推移すると予想。

ただ、債務不履行の増加を受けて、銀行は融資に慎重な姿勢を崩しておらず、特に中小企業は資金の確保が難しい状況が続いている。

非金融機関向けの貸出金利(加重平均)は、第2・四半期に1ベーシスポイント(bp)上昇し5.97%となった。第1・四半期は22bp上昇、昨年は47bp上昇している。

9月の社会融資総量は2兆2100億元(3190億8000万ドル)で、前月の1兆5200億元から増加した。

社会融資総量には、新規株式公開、信託会社の融資、債券発行など、通常の銀行融資以外の簿外の与信も含まれている。

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ロイター
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