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メリル顧客の米投資家が大量の電文送付、システム障害に=関係筋

2018年10月10日(水)16時04分

 10月10日、東京証券取引所の株式売買システム「アローヘッド」で生じた一部接続障害で、原因となった大量の電文送付は、メリルリンチ日本証券の顧客である米国の機関投資家が同証券を経由して行ったものだったことがわかった。写真は東京証券取引所で2月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 10日 ロイター] - 東京証券取引所の株式売買システム「アローヘッド」で生じた一部接続障害で、原因となった大量の電文送付は、メリルリンチ日本証券の顧客である米国の機関投資家が同証券を経由して行ったものだったことがわかった。関係者が明らかにした。

関係者によると、顧客は毎朝、株式の売買に先立って、メリルリンチ日本証券を経由して東証のシステムへのログイン作業を行うが、ログインがはじかれるとログインされるまで自動的に動作を繰り返す仕組みになっている。9日朝、顧客の米機関投資家はログインできず、ログインを試みる作業が繰り返され、結果として大量の電文送付につながったという。

別の関係者によると、東証のシステムは接続確認の際に大量の電文が送られることを想定した作りになっていなかった。

メリルリンチ日本証券の広報担当者はノーコメントとした。

東証を傘下に持つ日本取引所グループ<8697.T>は9日の会見で、同日午前7時32分ごろ、特定の証券会社が通常の1000倍以上の規模で発した通信経路確認の大量の電文が障害の原因だったと説明したが、証券会社名は明らかにしていなかった。

(和田崇彦)

ロイター
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