ニュース速報

ビジネス

安定的に経常利益1000億円超える水準目指す=飯田・みずほ証社長

2018年04月24日(火)07時09分

 4月24日、みずほ証券の飯田浩一社長は、ロイターのインタビューで、2009年の新光証券との合併以来、最高となる経常利益1000億円を安定的に確保する体制を目指すと語った。写真は19日撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 24日 ロイター] - みずほ証券の飯田浩一社長は、ロイターのインタビューで、2009年の新光証券との合併以来、最高となる経常利益1000億円を安定的に確保する体制を目指すと語った。みずほ証の2017年3月期の経常利益は、米国みずほ証券を含むベースで915億円。リテールやホールセール、海外など各事業分野を強化する。

みずほフィナンシャルグループ<8411.T>は、業績不振を背景にグループ全体で1.9万人削減する計画だが、飯田社長は、証券は成長分野であると強調。対面営業は強化が必要だと述べ、みずほ証の人員削減幅については明言を避けた。

弱点とされているリテール業務については、今年度の預かり資産導入額を前年度の1.7兆円から2兆円に拡大させると指摘。「去年は株式投信を中心に販売してきたが、今年度は外債や仕組債などに広げる」とし、コンサルティング営業を一段と強化するとした。

今年度のみずほ銀行の次期システム完成により、銀行と証券の連携でスマートフォンを利用したネット戦略も充実させるという。

一方、ホールセール部門では「クロスボーダーのM&A(合併・統合)業務にしろ、ECM(エクイティ・キャピタル・マーケッツ)にしろ、もっと勝ちにこだわる」と強調。「証券と銀行の組み合わせが洗練されていない。両社の垣根を考え直したり、もう少し、国内、海外含めてECMでPO(パブリック・オファリング)の主幹事を取るだけではなく、プライマリーとセールスの両方でビジネスチャンスを追いかけていけるよう強化したい」と語り、株式関連業務を強化するという。

グローバル業務は「リスクを取ることに慎重だったところを変えていく。また、エリアをクロスさせ、北米の証券化商品をアジアで売るとか、北米のクレジットを東京で売るといったこともあると思う」と述べた。

飯田氏は4月1日付でみずほ証の社長に就任した。

インタビューは19日に行われた。

*写真を追加しました。

(布施太郎、和田崇彦 編集:田巻一彦)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アマゾン、インディアナ州にデータセンター建設 11

ビジネス

マイクロソフト出資の米ルーブリック、初値は公開価格

ビジネス

東京都区部CPI4月は1.6%上昇、高校授業料無償

ワールド

北朝鮮の金総書記、25日に多連装ロケット砲の試射視
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 3

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP非アイドル系の来日公演

  • 4

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 7

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中