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米金融政策、段階的な利上げは適切=クオールズFRB副議長
2月22日、米連邦準備理事会(FRB)の理事兼金融規制担当副議長を務めるクオールズ氏は、「米国の金融政策は引き続き緩和的だ」と述べつつ、「段階的な米利上げは、健全な労働市場の維持と2%程度の物価目標を安定させる点で適切」との見方を示した。写真はワシントンで2012年4月撮影(2018年 ロイター/Joshua Roberts)
[東京 22日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)の理事兼金融規制担当副議長を務めるクオールズ氏は22日、「米国の金融政策は引き続き緩和的だ」と述べつつ、「段階的な米利上げは、健全な労働市場の維持と2%程度の物価目標を安定させる点で適切」との見方を示した。
クオールズ氏は国際通貨研究所主催の「国際金融シンポジウム」出席のため来日。冒頭、米国経済の現状について「極めて好調であり、金融危機前で最も良い状態」と分析した。株式市場で最近ボラティリティーが高まっていることを巡っては、「資産価格が急激かつ予期せぬ形で動き得ることを改めて認識させられた」と語った。
米国でも日本と同様、2%の物価目標を掲げているが、達成できていない。クオールズ氏は、目標を下回っているのは「一時的な要因によるところが大きい」とし、「大きな懸念を持っているわけではない」と述べた。
一方、トランプ政権による税制、財政政策に関しては「経済の勢いを持続させるのに役立つだろう」と評価した。
(梅川崇)