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ドル113円前半、米アラバマ州上院補選で売り強まる
12月13日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の113円前半だった。米アラバマ州上院補選で民主党候補が勝利したと伝わりドル売りが強まったが、その後は下げ渋った。写真は6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)
[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の113円前半だった。米アラバマ州上院補選で民主党候補が勝利したと伝わりドル売りが強まったが、その後は下げ渋った。市場の目線は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に向かっている。
正午付近に113.40円台で推移していたドルは、民主党のジョーンズ候補が勝利したと伝わり、一時113.12円まで下落した。議席数100の上院で共和党の議席は51席へ減少する。米政権の議会運営が難しくなることを嫌気し、短期筋などからドル売りが出たという。
その後、国内実需筋の買いや短期筋の買い戻しなどが支えとなり、ドルは113.30円台を回復した。
きょうは米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表があり、FOMCメンバーの政策金利見通しの分布を示す「ドット・チャート」に関心が集まっている。市場では「前回のドット・チャート発表時に比べると、景気はまあまあ良く、インフレも底打ちしてきた。どちらかといえば下方修正よりも上方修正の方があり得る」(国内金融機関)との見方が出ていた。
タカ派化に警戒し「FOMCまではドルは売りづらい」(同)という。
<午前のドル/円は様子見ムード>
ドルは早朝の取引で113.50円台を推移し、仲値公示にかけて113.41円まで弱含んだ後、小幅な値動きを続けた。アラバマ州の上院補選の開票集計途中で、どのような結果になるか分からないため、為替市場では様子見ムードが広がった。
午前の取引では、ティラーソン米国務長官が12日、北朝鮮と前提条件なしで直接対話する用意があると述べ、核放棄を対話の条件としていた従来の姿勢を修正したことが伝わった。ただ、トランプ米大統領がティラーソン長官の方針を全面的に支持しているかは不明。同長官は、政権内で影響力が低下しているとみられている。
ドル/円
午後3時現在 113.31/33 1.1753/57 133.19/23
午前9時現在 113.52/54 1.1740/44 133.30/34
NY午後5時 113.53/56 1.1740/44 133.30/34
(為替マーケットチーム)