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英中銀のカンリフ副総裁、来月の利上げ支持にあらためて疑念表明

2017年10月24日(火)02時01分

[ロンドン 23日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のカンリフ副総裁は23日、来週の金融政策委員会で利上げを支持するかどうかについてあらためて疑念を表明した。

副総裁はウェールズ地方のウエスタン・メール紙のインタビューで、「来週の金融政策委員会について予想を示すようなことはしないが、自分自身の見方では経済は今年に入り明らかに減速した」と指摘。

そのうえで「金利は危機前ほどに高い水準まで、また速いペースで上昇する必要はないものの、展望期間となっている向こう3年間は金利は上昇する必要がある」としながらも、「金利の上昇が開始される具体的なタイミングは自分自身にとってはまだ答えのない疑問となっている」と述べた。

英中銀の次回金融政策委員会は11月2日。ロイターが実施した調査によると、同会合で約10年ぶりの利上げに対し過半数の委員が賛成票を投じるとの見方が大勢となっている。

英経済の上半期の成長率は2012年以来の低水準となり、長期平均の約半分の水準にとどまっている。インフレ率は5年ぶりの高水準となる3%となったが、英中銀は昨年の欧州連合(EU)離脱決定を受けた英ポンドの下落がこの主な要因だったとの見方を示している。

カンリフ副総裁は2008─09年の金融危機の影響がなお経済の重しとなっていると指摘。「金融危機後の数年間は投資が途絶えていたが、このことが現在、生産性に影響を及ぼし始めている」と述べた。

*内容を追加します。

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