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中国の官民投資、規制・資金調達の改善で拡大=ムーディーズ

2017年10月23日(月)16時37分

[北京 23日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、中国の官民連携(PPP)プログラムについて、中央政府の支援で規制環境が改善し、資金調達の選択肢が広がったことで、着実に拡大しているとの見解を示した。

中国政府は、多額の債務を抱える地方政府の負担を軽減する一方で設備投資の伸びを維持するため、民間資金を公的部門のインフラプロジェクトに活用するPPPモデルを支持してきた。

ムーディーズによると、中国全土のデータベース上のPPPプロジェクト投資額は昨年末から今年6月末までに21.5%増加し、2兆9000億元となった。実行段階に入ったプロジェクトの比率も上昇したという。

ムーディーズのバイスプレジデント兼シニアアナリスト、オズバート・タン氏は「中央政府からの支援により、中国におけるPPPの枠組みは規制面で前向きな展開が見られ、開発者や投資家にとって資金調達の選択肢が広がった」と指摘。「透明性を高め、投資家保護を改善する規制はPPPセクターの発展にプラスだ」と述べた。

中国のPPPセクターでは、昨年までは民間企業の多くがリターンの低さや国有企業優位の状況などを理由に参加に消極的だった。

ムーディーズは、特別目的債や証券化など、資金調達手段の拡大に向けた政府の新たな取り組みもPPPセクターにとって前向きな動きだとした。

ロイター
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