ニュース速報

ビジネス

日経平均は大幅続伸、米株高や円安が支援 2年1カ月ぶり高値

2017年10月03日(火)16時06分

 10月3日、東京株式市場で日経平均は大幅続伸した。米国の堅調な経済指標を支えに米主要株価3指数が最高値を更新したほか、円安基調が継続。大型株を中心に買いが優勢となり、上げ幅は200円を超えた。写真は都内で2015年6月撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸した。米国の堅調な経済指標を支えに米主要株価3指数が最高値を更新したほか、円安基調が継続。大型株を中心に買いが優勢となり、上げ幅は200円を超えた。終値は2015年8月17日以来、2年1カ月ぶりの高値を付けた。

日経平均は後場一段高となり、2万0600円台を回復した。前場中盤まで節目の2万0500円を手前にもみ合いを続けたが、これを上回ったことで株高に弾みがついた。

先物のショートカバーが主導したとみられており、「後場にも同様の動きが見られた」(国内証券)との声が聞かれた。「目先の節目を上抜けたことで、目線が上向きになってきた。海外投資家が買っているとの思惑も浮上し、相場を支援した」(国内証券トレーダー)との指摘もあった。

TOPIXも続伸。終値は15年8月11日以来の高値を付けた。業種別では鉱業を除く32業種が上昇。値上がり率トップは不動産だった。東証1部売買代金は2兆2821億円。

市場では「ここからは過熱感も出てくる。一気に2万0800円に向かうというわけではなく、一段ずつ階段を上っていくような動きになるのではないか」(証券ジャパンの調査情報部長、大谷正之氏)との見方も示されていた。

大型株が堅調だった一方、JPX日経中小型株指数<.JPXNKMSC>の上昇率は0.08%と小幅高にとどまった。

一方、「希望の党」代表の小池百合子東京都知事が22日投開票の衆院選に出馬しない考えを示したと読売新聞が報道。国内政局に対する過度な懸念が後退したことも支援材料になったという。

個別銘柄では、減益決算が嫌気されたクリエイトSDホールディングス<3148.T>が急落。同社が2日発表した2017年6─8月期の連結業績は売上高が増加した一方、人件費の増加などが利益面で響いた。

半面、アサツー ディ・ケイ<9747.T>が急伸。同社に対し米投資ファンドのベイン・キャピタルが2日、1株3660円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表。きょうの終値はこれを上回る3800円だった。「筆頭株主の英WPP側はべインによるアサツーDKの買収額が過小だと指摘しており、TOB価格がつり上げられるとの思惑が広がった」(国内証券)という。

東証1部の騰落数は、値上がり1172銘柄に対し、値下がりが759銘柄、変わらずが99銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20614.07 +213.29

寄り付き    20475.25

安値/高値   20438.17─20628.38

TOPIX<.TOPX>

終値       1684.46 +10.84

寄り付き     1680.27

安値/高値    1676.13─1685.10

東証出来高(万株) 145094

東証売買代金(億円) 22821.80

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英サービスPMI4月改定値、約1年ぶり高水準 成長

ワールド

ノルウェー中銀、金利据え置き 引き締め長期化の可能

ワールド

トルコCPI、4月は前年比+69.8% 22年以来

ビジネス

ドル/円、一時152.75円 週初から3%超の円高
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中