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米国株式市場は小幅続伸、雇用統計で利上げ観測強まらず

2017年09月02日(土)06時40分

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米国株式市場は小幅続伸して取引を終えた。8月の雇用統計がさえず、年内の追加利上げ観測は強まらなかった。

労働省が発表した8月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が15万6000人増となり、伸びは前月の18万9000人を含め、過去2か月間の底堅い水準から鈍化、予想の18万人も下回った。

CMEグループのフェドウォッチによると、雇用統計を受け市場関係者が織り込む12月の利上げ確率は39%と、週初めごろの水準と同程度にとどまった。

このほか、米供給管理協会(ISM)が公表した8月の製造業景気指数は58.8と、2011年4月以来の水準に急上昇した。

ホライズン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)は「適温(ゴルディロックス)状態を示し続けるこの種の指標は、市場が好ましいと考えがちだ」と指摘する。

キングスビュー・アセット・マネジメントのポートフォリオ・マネジャー、ポール・ノルト氏は「公表された景気指標が引き続き、経済成長や利益の伸びを支える内容で、株価押し上げにつながると考えられ、相場が上昇した」との見方を示した。

エネルギー<.SPNY>や素材<.SPLRCM>株が上げを主導したが、公益事業<.SPLRCU>はさえなかった。

S&P総合500種<.SPX>は過去最高値近辺で推移し、主要株式指数は2週連続で上昇した。

主要自動車メーカーが、予想を上回る8月の販売データを公表、ハリケーン「ハービー」を受けた買い換え需要が見込まれるなか楽観的な見通しを示し、株価は急伸した。フォード・モーターが2.9%高、ゼネラル・モーターズ(GM)は2.2%上昇した。

カナダのスポーツ衣料大手ルルレモン・アスレティカは7.2%値上がりした。第2・四半期(5─7月)決算は、利益と売上高が市場予想を超えた。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所で上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は2.30対1だった。ナスダックも1.92対1で上げが下げを上回った。

米取引所の合算出来高は約51億株で、直近20営業日平均の58億株を下回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 21987.56 +39.46 +0.18 21981.77 22038.97 21974.91 <.DJI>

前営業日終値 21948.10

ナスダック総合 6435.33 +6.67 +0.10 6442.17 6449.65 6417.87 <.IXIC>

前営業日終値 6428.66

S&P総合500種 2476.55 +4.90 +0.20 2474.42 2480.38 2473.85 <.SPX>

前営業日終値 2471.65

ダウ輸送株20種 9356.02 +36.97 +0.40 <.DJT>

ダウ公共株15種 740.95 -2.29 -0.31 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1119.34 +5.03 +0.45 <.SOX>

VIX指数 10.13 -0.46 -4.34 <.VIX>

S&P一般消費財 715.39 +3.26 +0.46 <.SPLRCD>

S&P素材 346.85 +2.18 +0.63 <.SPLRCM>

S&P工業 582.90 +0.89 +0.15 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 564.14 +2.33 +0.42 <.SPLRCS>

S&P金融 410.24 +1.79 +0.44 <.SPSY>

S&P不動産 202.82 -0.16 -0.08 <.SPLRCREC>

S&Pエネルギー 465.36 +3.75 +0.81 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 937.49 -0.79 -0.08 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 156.92 +0.07 +0.04 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1011.68 -0.46 -0.05 <.SPLRCT>

S&P公益事業 276.45 -0.83 -0.30 <.SPLRCU>

NYSE出来高 6.51億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 19695 + 5 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 19690 0 大阪比 <0#NIY:>

(ロイターデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)

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