ニュース速報

ビジネス

日経平均は反落、米株安と円高基調継続で 鉄鋼株が急落

2017年08月24日(木)15時43分

 8月24日、東京株式市場で日経平均は反落。前日の米株は下落、為替も円高基調で売り先行で始まったが、好業績銘柄への押し目買いなどで下げ幅を縮小する場面があった。後場は米ワイオミング州ジャクソンホールでの経済シンポジウムの開催を今晩に控え、一段と様子見姿勢が強まった。写真は都内で2015年8月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落。前日の米株は下落、為替も円高基調で売り先行で始まったが、好業績銘柄への押し目買いなどで下げ幅を縮小する場面があった。後場は米ワイオミング州ジャクソンホールでの経済シンポジウムの開催を今晩に控え、一段と様子見姿勢が強まった。

TOPIXは安値引けで反落。JPX日経400<.JPXNK400>も安値引け。セクター別では、鉄鋼が下落率のトップ。証券、空運がこれに続いた。半面、鉱業、非鉄金属、石油・石炭がしっかり。

財務省が24日に発表した対外及び対内証券売買契約などの状況(週間・指定報告機関ベース)によれば、8月13日─19日に海外投資家は日本株を3001億円売り越した。売り越しは4週連続。

三井住友アセットマネジメントのシニアストラテジスト市川雅浩氏は「ジャクソンホール会議で目新しい材料は出ないだろう。会議後も米雇用統計の発表、米債務上限問題、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)、と様子見要因は多く海外勢の買い転換は見込みづらい」と話していた。

個別銘柄では、しまむら<8227.T>が続伸。同社の8月の既存店売上高は前年比2.4%増と2カ月連続で前年実績を上回った。足元の好調な業況を材料視した買いが入っている。

半面、神戸製鋼所<5406.T>、JFEホールディングス<5411.T>、新日鉄住金<5401.T>など鉄鋼株が急落。トヨタ自動車<7203.T>が系列部品メーカーに支給する自動車用鋼材の2017年度下期の価格が、上期に比べ下落する見通しとなったと、日本経済新聞が24日付朝刊で報じた。市場では「鉄鋼メーカーは大口顧客向けへの値上げ継続の期待があった中、マージン低下につながる報道を受け、業績期待が低下した」(国内証券)との声が出ていた。

東証1部の騰落数は、値上がり878銘柄に対し、値下がりが1006銘柄、変わらずが139銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19353.77 -80.87

寄り付き    19366.36

安値/高値   19351.92─19428.55

TOPIX<.TOPX>

終値       1592.2 -7.85

寄り付き     1595.89

安値/高値    1592.2─1601.17

東証出来高(万株) 144222

東証売買代金(億円) 17483.87

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア、軍事演習で戦術核兵器の使用練習へ 西側の挑

ワールド

再送イスラエル軍、ラファ空爆 住民に避難要請の数時

ワールド

再送イスラエル軍、ラファ空爆 住民に避難要請の数時

ワールド

欧州首脳、中国に貿易均衡と対ロ影響力行使求める 習
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが...... 今も厳しい差別、雇用許可制20年目の韓国

  • 2

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表...奇妙な姿の超希少カスザメを発見、100年ぶり研究再開

  • 3

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 4

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 5

    「真の脅威」は中国の大きすぎる「その野心」

  • 6

    ウクライナがモスクワの空港で「放火」工作を実行す…

  • 7

    メーガン妃を熱心に売り込むヘンリー王子の「マネー…

  • 8

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 9

    こ、この顔は...コートニー・カーダシアンの息子、元…

  • 10

    単独取材:岸田首相、本誌に語ったGDP「4位転落」日…

  • 1

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 5

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 6

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 7

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 10

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中