ニュース速報

ビジネス

日経平均は小幅続落、円高が重し 売買代金は連日2兆円割れ

2017年08月17日(木)16時36分

 8月17日、東京株式市場で日経平均は小幅続落した。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で当局者が低調なインフレを憂慮している状況が示され、ドル安/円高が進行。自動車や金融セクターの大型株に売りが先行した。写真は都内で2015年8月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅続落した。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で当局者が低調なインフレを憂慮している状況が示され、ドル安/円高が進行。自動車や金融セクターの大型株に売りが先行した。

米政策運営の先行き懸念などもあり、終日上値の重い展開だったが、中小型株や成長期待の大きいテクノロジー系の一角が買われて相場を支えた。日中値幅は59円にとどまった。東証1部の売買代金は6月26日以来の低水準で、連日の2兆円割れだった。

TOPIXも小幅続落。セクター別では、鉱業が下落率のトップ。食料品、保険、銀行がこれに続いた。半面、海運、石油・石炭、鉄鋼などはしっかり。日本電産<6594.T>、キーエンス<6861.T>などのハイテク株も高く、国内外の機関投資家による買い観測が出ていた。市場では「決算発表後のアナリスト評価などに沿って好業績株が買われている。新高値を付けている銘柄も多く地合いは悪くない」(証券ジャパン調査情報部長の大谷正之氏)との見方があった。

個別銘柄では、 西武ホールディングス<9024.T>が続伸。同社は16日、米投資会社サーベラス・グループが保有するすべての西武HD株式(発行済み株式総数の2.35%)を10日付で売却したと発表した。潜在的な需給悪化懸念の後退に加え、今後は経営の自由度も増すとの期待から買いが入った。半面、ジェイエイシーリクルートメント<2124.T>が反落。同社は16日、7月の連結売上高が前年同月比0.2%増だったと発表した。伸び率が6月の同27.6%増から減速したことを懸念する売りが出た。

東証1部の騰落数は、値上がり1098銘柄に対し、値下がりが802銘柄、変わらずが123銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19702.63 -26.65

寄り付き    19707.75

安値/高値   19679.37─19739.04

TOPIX<.TOPX>

終値       1614.82 -1.18

寄り付き     1614.62

安値/高値    1612.48─1618.41

東証出来高(万株) 143619

東証売買代金(億円) 18060.46

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

バイデン大統領、31万人に学生ローン免除 美術学校

ワールド

米名門UCLAでパレスチナ支持派と親イスラエル派衝

ビジネス

英シェル、中国の電力市場から撤退 高収益事業に注力

ワールド

中国大型連休、根強い節約志向 初日は移動急増
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 7

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 8

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 9

    衆院3補選の結果が示す日本のデモクラシーの危機

  • 10

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 9

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中