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欧州市場サマリー(5日)
[5日 ロイター] - <為替> 主要6通貨に対するドル指数<.DXY>が6月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控え、小高く推移。市場関係者は年内開始予定のバランスシート縮小時期について何らかの手掛かりを得ようと注目している。北朝鮮が大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表し、安全資産とされる円に一時的に逃避買いが膨らむ場面があった。
外為市場:[USD/J]
<ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。住宅建設と生活必需品関連株が買われ全体水準を押し上げた。
住宅建設のパーシモン
小売りで国内最大手のテスコ
ロンドン株式市場:[.LJP]
<欧州株式市場> 激しい値動きの末、反発して取引を終えた。デンマークの食品大手クリスチャン・ハンセン
クリスチャン・ハンセンは6.3%上昇しSTOXX欧州600種指数<.STOXX>で最も大幅に伸びた。第3・四半期の利益が市場予想を上回ったほか、収益見通しを引き上げたことが好感された。
アディダスは4.9%高だった。来月の決算発表を前に投資家らは前向きな見方を示している。DZ銀行はアディダスの西欧と中国の業績が好調となる見込みから同社株を強気の銘柄一覧に加えた。HSBCはアディダスが業績見通しを引き上げるとの観測から投資判断を「買い」に引き上げた。
欧州株式市場:[.FJ]
<ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)が先月、規定以上のイタリア国債を買い入れていたことが明らかとなり、同国国債の先行きに注目が集まった。
ECBは6月、合わせて規定を約20億ユーロ上回る規模のイタリア・フランス国債を買い入れた。ECBは各国の出資割合(キャピタル・キー)に応じて買い入れを行っているが、規定を上回る規模の債券を買い入れたことは、基準を満たす債券の確保が困難になっている可能性を示唆している。
ユーロ圏国債の利回りは足元、金融政策の正常化を視野に入れたECB当局者の発言を受けて、上昇基調にある。ECBが資産買い入れの縮小に踏み切れば、買い入れの恩恵を享受するイタリア国債は政策の巻き戻しで最も大きな打撃を受ける。一方で、ECBが今後数カ月に想定を上回る規模のイタリア国債を買い入れれば、打撃は和らぐ可能性もあり、投資家は強弱まちまちの材料を前にジレンマに陥っている。
ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]