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ユーロ圏、低インフレと経済不均衡でなお「ぜい弱」=独仏声明

2017年05月22日(月)19時26分

 5月22日、ショイブレ独財務相(写真左)とルメール仏経済相(右)は、ベルリンで会談した後、共同声明を発表し、ユーロ圏はマクロ経済の不均衡と低水準のコアインフレを背景に依然としてぜい弱だとの認識を示した。写真はベルリンで22日撮影(2017年 ロイター/Hannibal Hanschke)

[ベルリン 22日 ロイター] - ショイブレ独財務相とルメール仏経済相は22日、ベルリンで会談した後、共同声明を発表し、ユーロ圏はマクロ経済の不均衡と低水準のコアインフレを背景に依然としてぜい弱だとの認識を示した。

両氏は声明で「ユーロ圏では景気回復が強まっているものの、全ての加盟国が先の危機から完全に回復したわけではなく、ユーロ圏経済はマクロ経済の大幅な不均衡や低水準のコアインフレ、金融の著しい分断によってぜい弱だ」と表明した。

その上で、不均衡是正には協調の深化や経済政策の統合が必要との認識で一致したとし、「2016年6月の欧州連合(EU)経済・財務相理事会の行程表で示した銀行同盟の実現が優先課題だ」と表明した。

両国はまた、ユーロ圏の強化に向けて作業部会を設置し、7月までに提案をまとめることでも合意した。

ショイブレ財務相は、ユーロ圏の強化を主導する特別な役割をドイツとフランスは担っていると述べた。

ルメール経済相は作業部会の役割について、財政面での不均衡是正や経済政策の調整、成長支援や失業対策を目的とした投資案件の検討などを担うと説明した。

同相はさらに、フランスは公的債務削減の約束を果たすとも言明した。

ロイター
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