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ドル111円前半、実需の買いで小幅上昇 米政治リスクには警戒感
5月19日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の111円前半だった。午後は一部の実需筋からドル買いが観測されたが、米国の政治リスクが引き続き警戒され、上値の重さもつきまとった。写真は米ドルの動き。為替ディーリング会社で2013年6月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 19日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の111円前半だった。午後は一部の実需筋からドル買いが観測されたが、米国の政治リスクが引き続き警戒され、上値の重さもつきまとった。
午後のドルは、正午付近の111.10円台から小幅に上昇した。材料難で動意に乏しい中、「一部の実需筋が必要な分だけドルを買っているようだ」(国内金融機関)との声が出ていた。
市場では、トランプ米大統領に不利な追加報道が出てくることへの警戒感もあるという。強力なドル買い材料が見当たらず、111円後半からは調整や戻り待ちの売りも出やすいとみられている。
<午前のドルはじり安>
午前のドルは朝方の111.50円台からじりじり値を下げた。
実質的な五・十日に当たり、仲値公示にかけては国内輸入企業のドル買いが支えとなったもようだが、仲値通過後には売りが優勢となった。日経平均がマイナス圏に沈む中、ドルは午前11時半頃に111.11円まで下押しした。
前日海外時間には、市場心理に持ち直しが見られドルが反発した。このところトランプ政権の先行きに関心が集まっていたが、堅調な米経済指標が発表され、米連邦準備理事会(FRB)による6月利上げの可能性にも再び視線が向けられた。
また、コミ―前連邦捜査局(FBI)長官が、捜査への圧力を否定したとされる過去の議会証言映像が、ドル/円の反発を促したとして話題になった。ただ、過去の映像であり、趣旨が不明瞭だとして、ドル売りポジション巻き戻しの口実になったにすぎないとの受け止めも聞かれた。
ドル/円
午後3時現在 111.39/41 1.1112/16 123.78/82
午前9時現在 111.42/44 1.1108/12 123.77/81
NY午後5時 111.47/52 1.1101/05 123.78/82