ニュース速報

ビジネス

訂正-EU離脱控え、国内銀に緊急時対応計画の提出を要請へ=英中銀

2017年03月28日(火)06時56分

 3月27日、イングランド銀行(英中銀)は国内銀行は欧州連合(EU)離脱を前に、想定しうるあらゆる影響に備え、融資を巡る突然の変化を回避する必要があるとの見解を明らかにした。2016年8月撮影(2017年 ロイター/Neil Hall)

[ロンドン 27日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)は27日、国内銀行は欧州連合(EU)離脱を前に、想定しうるあらゆる影響に備え、融資を巡る突然の変化を回避する必要があるとの見解を明らかにした。

英国ではメイ首相が2日後に、EU基本条約であるリスボン条約50条を発動し、EUに対して正式な離脱通告を行う予定。これを受けて中銀は、国内銀に対し、想定しうる結果に対する準備ができていることを示すコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)を監督当局に提出させる方針を示した。

英中銀の金融安定委員会(FPC)は、四半期の政策声明で「突然の調整により、市場流動性の供給や投資銀行のサービスに混乱が生じる可能性がある」と指摘した。

EU離脱後に銀行のビジネスモデルが変わり、英金融システムの弾力性が損なわれる可能性が見込まれている。中銀は「適切な緩和手段について調査している」としたが、詳細については触れなかった。

英国では小口の投資用賃貸物件向け融資がここ1年で冷え込んでいる。中銀は個人向け融資の基準見直しを開始する予定だ。

FPCも、今年の大手銀行向けストレステストに向けたシナリオを公表。今年初めて、年次の定例シナリオに「予備的」シナリオを追加し、2種類のシナリオに関するストレステストを実施することになっている。

*第5段落の「中銀は個人向け融資のリスクの方が高いとみており」との記述を削除します。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

タイ内閣改造、財務相に前証取会長 外相は辞任

ワールド

中国主席、仏・セルビア・ハンガリー訪問へ 5年ぶり

ビジネス

米エリオット、住友商事に数百億円規模の出資=BBG

ワールド

米上院議員、イスラエルの国際法順守「疑問」
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われた、史上初の「ドッグファイト」動画を米軍が公開

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    目の前の子の「お尻」に...! 真剣なバレエの練習中…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    美女モデルの人魚姫風「貝殻ドレス」、お腹の部分に…

  • 10

    ロシア軍「Mi8ヘリコプター」にウクライナ軍HIMARSが…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中