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米債務上限、財務長官が臨時措置で期限延長へ━OMB局長=TV
2月27日、米行政管理予算局(OMB)のマルバニー局長は、米政府の債務上限の期限が3月15日に到来した後、ムニューシン財務長官(写真)が臨時の財政措置を適用するとの見解を示した。写真はワシントンで14日撮影(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 27日 ロイター] - 米行政管理予算局(OMB)のマルバニー局長は27日、米政府の債務上限の期限が3月15日に到来した後、ムニューシン財務長官が臨時の財政措置を適用するとの見解を示した。
マルバニー局長は米フォックス・ニュースのインタビューで「実際に判断を下すのは財務長官だが、歴代の長官がしてきたように、ムニューシン長官も期限を延長するための措置を講じると私は予想している」と発言。その上で、債務の問題には8月の議会休会前に「確実に対応する」と語った。
ムニューシン長官は先月、上院の指名承認公聴会で、米政府の債務上限引き上げについて、議会との対立で金融市場に混乱が生じることを防ぐため、「比較的早期に」行うことが好ましいと述べた。
米議会は過去数十年にわたり、政府債務の法定上限を定期的に引き上げてきたが、「2015年超党派予算法」により、2017年3月15日の期限まで法定上限の適用は停止された。
期限を迎えるにあたり、議会は新たな債務上限の設定か、期限の延長を承認する必要がある。
ただ、アナリストなどの専門家は、議会が何も行動を起こさない場合でも、財務省は臨時の財政措置を講じることで、3月15日の期限到来後も借り入れを続け、数カ月は支払い不履行を回避することが可能とみている。