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中国、人民元基準値の仕組みを微調整 投機抑制狙う=関係筋

2017年02月20日(月)19時29分

 2月20日、中国外貨取引センター(CFETS)が、人民元基準値の仕組みを微調整したことが、事情を直接知る銀行関係筋3人の話で明らかになった。投機的な取引をけん制する狙いがある。写真は北京で2011年3月撮影(2017年 ロイター/David Gray)

[上海 20日 ロイター] - 中国外貨取引センター(CFETS)が20日、人民元基準値の仕組みを微調整したことが、事情を直接知る銀行関係筋3人の話で明らかになった。投機的な取引をけん制する狙いがある。

関係筋によると、CFETSは人民元の対貿易加重バスケット取引参照時間を、前日の午後4時半(0830GMT、日本時間午後5時半)から当日の午前7時半までの15時間に短縮した。これまでの参照時間は24時間だった。

関係筋はこれについて、為替市場の変化をより適切に反映するとともに、日中の投機的取引を抑制することを目的としていると指摘した。

CFETSはコメントを控えた。

CFETSは昨年12月29日、年明けから人民元指数の算出に用いるバスケット採用通貨を13通貨から24通貨に拡大すると発表した。

人民銀行は、人民元の対ドル基準値を前日午後4時半時点の相場を基に設定しているが、貿易加重バスケットの動きも加味している。

市場関係者によると、今回の変更は基準値をより「妥当な」ものにし、外為市場への影響は非常に限定的とみられている。

中国系銀行(上海)のトレーダーは「プログラムの修正のようなもので、日中の(通貨バスケットに対する)元の変動は旧システムでは2回カウントされていた」と指摘。午後4時半の終値には、通貨バスケットに対する日中の元の変動は既に盛り込まれていたと述べた。

人民銀は、オーバーナイトのドルの変動や元の価値についての市場からの提示も、基準値算定にあたり勘案するという。

*内容を追加しました。

ロイター
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