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加EU貿易協定承認へ前進、ベルギーが国内調整に成功

2016年10月27日(木)22時44分

 10月27日、EUとカナダの貿易協定承認を目指し、国内調整を行なっていたベルギーが事態打開に向け合意に達した。写真はベルギーのミシェル首相。ブリュッセルで同日撮影(2016年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)とカナダの包括的経済貿易協定(CETA)の承認を目指し国内調整を行なっていたベルギーが27日、事態打開に向け合意に達した。

CETAをめぐっては、EU全28カ国の政府が支持しているが、ベルギー南部のワロン地域が反対。ベルギー連邦政府は協定締結に賛成だが、正式に承認するには連邦を構成する地域の同意が必要で、EU全体の承認を阻んでいる状況だった。

ベルギーのミシェル首相は記者団に対し、地域の行政府首脳らが農民や政府の権利などに対する自らの懸念を軽減する補足条項を策定したと明らかにした。

ただCETAの調印には、カナダと他のEU諸国がこの補足条項を承認する必要がある。

カナダは「前向きな進展」とし、慎重ながらも歓迎する意向を表明。トゥスクEU大統領は「EUのCETA承認手続きがすべて完了してからトルドー加首相に連絡する」とし、双方とも問題が決着したとの見解はまだ示していない。

ロイター
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