ニュース速報

ビジネス

米国株はまちまち、FRB当局者の発言受け不安定な値動き

2016年08月27日(土)08時05分

8月26日、米国株式市場はまちまちで取引を終えた。写真は2014年6月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米国株式市場はまちまちで取引を終えた。

米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を材料に市場は米利上げの時期を把握しようとし、取引時間中は不安定な相場展開となった。

イエレンFRB議長は26日、世界中の中銀関係者が出席する米ワイオミング州ジャクソンホールでの経済シンポジウムで講演し、追加利上げをすることに対する説得力は増したと述べた上で、利上げの時期は示さなかった。米経済は最大雇用と物価安定の二大目標達成に近づいているとの見方を示した。その上で、利上げペースはゆっくりとしたものになると述べた。イエレン氏の発言を受けてS&P500種は上昇した。

その後、FRBのフィッシャー副議長のタカ派的な発言が9月にも利上げする可能性を示唆したことで相場は下落した。

CMEのフェドウォッチによると、相場が織り込む9月利上げの確率は約36%と、前日の21%から上昇した。12月の確率は63.7%と、前日の51.8%から上昇。

金利の上昇に伴い買われる傾向のある銀行株が値上がりした。KBWナスダック銀行株指数は0.74%上昇。一方、金利が上昇すると値下がりする傾向のある公益や通信株は落ち込んだ。公益株指数は約2.1%安と約4カ月ぶりの大幅なマイナスとなった。S&P電気通信サービスは約1.1%安だった。

栄養補助食品販売会社ハーバライフは2.3%下落した。最大株主である著名投資家カール・アイカーン氏が保有株の売却を検討しているとの報道が嫌気された。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では下げ銘柄が上げ銘柄を上回り、比率は1.49対1だった。ナスダックも1.12対1で下げが上げを上回った。

米取引所の合算出来高は約65億7000万株で、直近20営業日の平均である61億6000万株を上回った。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英サービスPMI4月改定値、約1年ぶり高水準 成長

ワールド

ノルウェー中銀、金利据え置き 引き締め長期化の可能

ワールド

トルコCPI、4月は前年比+69.8% 22年以来

ビジネス

ドル/円、一時152.75円 週初から3%超の円高
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中