ニュース速報

ビジネス

米国株式市場はまちまち、FOMCは年内利上げに含み

2016年07月28日(木)06時29分

 7月27日、米国株式市場はまちまち。ダウ平均はほぼ横ばい、S&P500は小安くなる一方、ナスダック指数は底堅かった。写真はニューヨーク証券取引所、27日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。ダウ平均はほぼ横ばい、S&P500は小安くなる一方、ナスダック指数は底堅かった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)はこの日、金利据え置きを決めたが、同時に米経済見通しに対する目先のリスクは後退したとの認識を示し、年内の引き締め再開に道を残した。

FOMCの据え置き決定は予想通り。ただ6月の英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことから、投資家は米国の利上げ時期についての手掛かりを望んでいた。

FOMC声明は、米経済の軌道をそらしかねないショックの発生について強い懸念は示さず、インフレ期待は最近数カ月、総じて変わっていないとの見方を示した。

フランクリン・テンプルトンのシニア・バイス・プレジデントのマイク・マテラッソ氏は「FOMC声明は景気についてより前向きだ」と指摘。「年内利上げの道は開かれており、おそらくは年末の実施となるだろうが、活気の乏しい世界経済に左右される面が大きい」とした。

S&Pのセクター別指数は主要10業種のうち6業種が下落。主要消費財指数<.SPLRCS>が1.44%、公益株指数<.SPLRCU>が1.17%それぞれ下げた。

個別銘柄では、航空機のボーイングが0.8%上昇。四半期決算で赤字幅が市場予想を下回ったことが好感された。

飲料のコカ・コーラは3.3%安。この日発表の決算は売上高が予想に届かず、業績見通しも下方修正した。

アップルは6.6%高。前日引け後に発表した4─6月期決算はスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売台数が予想を上回り、7ー9月についても強気の見通しを示した。

騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が1.15対1で下げが優勢、ナスダックは1.38対1で上げが優勢だった。

米取引所の合計出来高は約73億株で、過去20営業日平均の約64億株を上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 18472.17 -1.58 -0.01 18473.27 18542.39 18430.94 <.DJI>

前営業日終値 18473.75

ナスダック総合 5139.81 +29.76 +0.58 5143.84 5151.06 5120.66 <.IXIC>

前営業日終値 5110.05

S&P総合500種 2166.58 -2.60 -0.12 2169.81 2174.98 2159.07 <.SPX>

前営業日終値 2169.18

ダウ輸送株20種 7861.45 -118.85 -1.49 <.DJT>

ダウ公共株15種 704.80 -8.39 -1.18 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 774.93 +0.01 0.00 <.SOX>

VIX指数 12.83 -0.22 -1.69 <.VIX>

S&P一般消費財 645.72 -2.21 -0.34 <.SPLRCD>

S&P素材 307.02 +0.21 +0.07 <.SPLRCM>

S&P工業 504.98 -2.28 -0.45 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 554.93 -8.15 -1.45 <.SPLRCS>

S&P金融 318.77 -0.23 -0.07 <.SPSY>

S&Pエネルギー 499.44 -5.21 -1.03 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 867.78 +3.56 +0.41 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 181.45 +1.18 +0.66 <.SPLRCL>

S&P情報技術 765.10 +5.85 +0.77 <.SPLRCT>

S&P公益事業 262.12 -3.09 -1.17 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.87億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 16645 - 65 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 16590 - 120 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

仏ソジェン、第1四半期は減益も予想上回る 投資銀行

ワールド

EUと米、ジョージアのスパイ法案非難 現地では抗議

ビジネス

EXCLUSIVE-グレンコア、英アングロへの買収

ワールド

中国軍機14機が中間線越え、中国軍は「実践上陸訓練
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 3

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中