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ドル106円前半、日米中銀の政策イベント控え様子見ムード強まる

2016年07月25日(月)15時40分

 7月25日、午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の106円前半をつけた。写真はブダペストで2011年11月撮影(2016年 ロイター/Laszlo Balogh)

[東京 25日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の106円前半。日米中央銀行の政策イベントを週後半に控えて様子見ムードが次第に強まるなか、ドルは朝方につけた高値106.74円からじり安の展開となった。

日経平均株価が小高く始まると、ドル/円は早朝の106.10円付近から、106円半ばに上昇した。仲値公示にかけては、輸入企業のドル買いが優勢となったもよう。いったん上げ幅を縮小していた株価が再び上げ幅を拡大したことも支えとなり、ドル/円は仲値を挟んで一時106.74円に上昇した。その後、株価が前営業日比でマイナス圏に沈むと、ドルも一時106.10円付近まで下落した。

米10年国債利回りは1.5731/1.5714%の気配。前週末ニューヨーク市場終盤の1.5663%から上昇している。

明日から2日間の日程で始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)では、金融政策は据え置きとの見方がほぼコンセンサスだが、声明で米連邦準備理事会(FRB)がタカ派姿勢を示すか否かが注目されている。

市場では「最近は、FOMC直前に地区連銀総裁などが発言することもあるので、今から警戒されている」(FX会社)といい、ポジションを膨らませにくい状況になっている。

CMEフェドウォッチによると、短期金利先物市場が織り込む12月の利上げ確率は48%と、前日の47%から小幅上昇。数週間前は20%未満にとどまっていた。

ドル指数<.DXY>は一時97.569まで上昇し、3月10日以来4カ月半ぶり高水準となった。ドル指数上昇の主因はユーロ安で、ユーロは朝方1.0952ドルまで下落した。ユーロをめぐっては、先行きの景気や金融セクターの弱さなど懸念材料が多い。

きょうは独IFO業況指数の発表があり、注目されている。

ロイター予測では、IFO業況指数の予測中央値は107.5(前回108.7)、現況指数は114.0(同114.5)、期待指数は101.2(同103.1)となっている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 106.13/15 1.0973/77 116.46/50

午前9時現在 106.28/30 1.0967/71 116.56/60

NY午後5時 106.12/14 1.0978/83 116.43/47

(為替マーケットチーム)

ロイター
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