ニュース速報

ビジネス

NY市場サマリー(18日)

2016年03月19日(土)08時01分

[18日 ロイター] - <為替> 前日に1年5カ月ぶり安値をつけたドル/円が上昇した。日本当局が円高にどう対応するかに注目が集まった。ドルは、大半の主要通貨に対しても上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が世界市場動向に慎重な見方を示し、ドルが2日連続で売られていたが、ショートカバーが入った。ドル/円は0.3%高の111.75円。前日安値の110.65円からさらに値上がりした。ただ週間では約2%安で、5週間ぶりの大幅下落となった。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.4%上昇した。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債価格が5日続伸。米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げ回数が当初の見通しより少なくなるとの見方が広がるなか、買いが優勢となった。週間では10年債利回りが2月中旬以来の下げ幅となったほか、2年債利回りは2014年10月以来、約1年半ぶりの大幅な下げを記録した。FRBが16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表したドット・プロット(今後の政策金利の推移を点で示したグラフ)によると、年内の利上げ回数は2回が見込まれている。CMEフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む6月利上げの確率は42%(前日は43%)、12月までの追加利上げの確率は72%となっている。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 主要3指数が続伸して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が16日により緩やかな利上げペースを示唆したことに加え、経済の先行きに明るさがみえることが株価を押し上げている。S&P総合500種指数は18日、今年初めて昨年末比でプラス圏に浮上した。ダウ工業株30種平均は今週、全営業日値上がりし、17日には昨年末比で初めてプラス圏に入った。米金融大手のバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)とJPモルガン・チェースはともに2.9%上昇した。自社株買いの発表が好感された。両社はS&Pの最大の押し上げ要因だった。米ソフトウエア大手アドビ・システムズは3.8%上昇した。通期の利益と収益について、市場予想を超える水準に見通しを引き上げたことが好感された。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 前日の急上昇の反動から売りが出て、反落した。中心限月4月物の清算値は前日比10.70ドル安の1オンス=1254.30ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米追加利上げペースの鈍化観測を背景としたドル売りが一服し、割安感などから買われてきた原油は利食い売りの台頭などで3日ぶりに反落、米国産標準油種WTIは再び1バレル=40ドルを割り込んだ。WTIの中心限月4月物の清算値は前日比0.76ドル(1.89%)安の39.44ドル。週間では2.4%高となり、4週連続で上昇した。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個

ワールド

「トランプ氏と喜んで討議」、バイデン氏が討論会に意
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中