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日経平均は小幅続伸、来週の日米金融政策会合を控え方向感乏しい

2015年06月12日(金)15時29分

 6月12日、東京株式市場で日経平均は小幅に続伸。上値では利益確定売りが目立ち、前日終値を挟んで一進一退となった。1月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に続伸。前日の欧米株高を受け、朝方は買いが先行したが、上値では利益確定売りが目立ち、前日終値を挟んで一進一退となった。週末要因に加え、来週には日米の金融政策決定会合を控えるなかで見送りムードが強かった。

前日に日経平均を押し上げたファーストリテ<9983.T>が買い一巡後に下げに転じ、指数の上値を押さえた。

大阪取引所によれば、6月限日経平均先物・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)値は2万0473円83銭となった。同水準が当面の上値めどとして意識されたことも重しになったという。

後場には「ドイツがギリシャのデフォルト(債務不履行)に備えているとの一部報道を受け、ドル売り・株先物売りが出た」(松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)として下げ幅を広げる場面があった。

もっとも来週の重要イベントを前にポジションを傾けにくく、下値も限られた。上海や香港などアジア株高が支援材料となったほか、買い遅れた投資家による押し目買い機運も根強い。「当面は節目2万円から直近高値2万0655円までの狭いレンジ相場が続く」(国内証券)との見方があった。

個別銘柄では、オハラ<5218.T>が反発。同社は11日、2015年10月期の通期連結業績予想を上方修正したと発表し、好感された。半面、イハラケミカル工業<4989.T>が東証1部値下がり率上位。11日に堅調な中間決算を発表したが、通期見通しを据え置いたため失望売りが出たとみられている。

東証1部騰落数は、値上がり1009銘柄に対し、値下がりが736銘柄、変わらずが141銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20407.08 +24.11

寄り付き    20431.78

安値/高値   20331.19─20437.26

TOPIX<.TOPX>

終値       1651.48 +2.60

寄り付き     1653.55

安値/高値    1645.52─1653.55

東証出来高(万株) 268402

東証売買代金(億円) 35124.45

(杉山容俊)

ロイター
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