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米ニューヨークのスーパーで11月撮影。REUTERS/Jeenah Moon
[ワシントン 16日 ロイター] - 米商務省が16日発表した10月の小売売上高(季節調整済み)は前月から横ばいとなった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.1%増だった。生活費の上昇で一部世帯が支出の抑制を強いられる状況にある。
9月分は0.1%増と、当初発表の0.2%増から下方改定された。
自動車、ガソリン、建設資材、食品サービスを除くコアの小売売上高は、0.8%増。9月は0.1%減と、当初発表から改定されなかった。
エコノミストらは、生活費の高騰により低・中所得層が不均衡な影響を受けているとの見方を示唆している。バンク・オブ・アメリカ研究所は報告書で、高所得層が裁量的支出の伸びを引き続きけん引する一方、低所得層では旅行や衣料品への需要の落ち込みが顕著で、所得階層による消費格差が拡大する「K字型経済」が生み出されていると指摘した。
同指標は当初、11月中旬に発表される予定だったが、政府機関の一部閉鎖により延期されていた。





