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日経平均は6日ぶり反発、米株大幅高を好感 景気敏感株に買い戻し
[東京 5日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は6日ぶりに反発。終値は367円高だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が金融政策に柔軟な姿勢を示したことを好感し、前日の米国株が大幅上昇。日経平均は前日まで5日続落していた反動もあり、幅広い銘柄で買い戻しや自律反発狙いの買いが先行した。上海株や米株価指数先物がプラス圏で推移したことも安心感を誘った。後場は新規材料が乏しく戻り待ちの売りで若干伸び悩んだ。
世界経済の減速懸念から売られがちだった景気敏感系の半導体関連や電子部品関連、設備投資関連などに買い戻しが入った。ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>、東京エレクトロン<8035.T>などが上昇し、現物指数を押し上げた。
TOPIXは2.07%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆2402億円だった。東証33業種全てが上昇する全面高商状で、ガラス・土石、精密機器、金属製品などが値上がり率上位に入った。銀行や輸送用機器なども堅調だった。
市場では「海外勢の先物売買に翻弄される展開が続いている。G20首脳会議への期待が後退し、米中摩擦の泥沼化も予想される中で上値を買い進む投資家は少ない。当面の居心地の良いレンジを探ることになりそうだ」(岡三オンライン証券チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、塩野義製薬<4507.T>が続伸した。同社は4日、抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ」の第3相臨床試験(国内予防投与試験)で、主要目的を達成したと発表した。収益化への期待から買いが入った。半面、ファーストリテイリング<9983.T>は反落。4日発表した5月の国内ユニクロ既存店売上高が前年比1.8%減少だったことが嫌気された。創業感謝祭の後ずれが響いたという。
東証1部の騰落数は、値上がり1988銘柄に対し、値下がりが126銘柄、変わらずが27銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20776.1 +367.56
寄り付き 20667.89
安値/高値 20646.15─20800.64
TOPIX<.TOPX>
終値 1530.08 +30.99
寄り付き 1520.69
安値/高値 1518.72─1531.41
東証出来高(万株) 128095
東証売買代金(億円) 22402.46