ニュース速報

日経平均は6日ぶり反発、米株大幅高を好感 景気敏感株に買い戻し

2019年06月05日(水)15時41分

[東京 5日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は6日ぶりに反発。終値は367円高だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が金融政策に柔軟な姿勢を示したことを好感し、前日の米国株が大幅上昇。日経平均は前日まで5日続落していた反動もあり、幅広い銘柄で買い戻しや自律反発狙いの買いが先行した。上海株や米株価指数先物がプラス圏で推移したことも安心感を誘った。後場は新規材料が乏しく戻り待ちの売りで若干伸び悩んだ。

世界経済の減速懸念から売られがちだった景気敏感系の半導体関連や電子部品関連、設備投資関連などに買い戻しが入った。ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>、東京エレクトロン<8035.T>などが上昇し、現物指数を押し上げた。

TOPIXは2.07%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆2402億円だった。東証33業種全てが上昇する全面高商状で、ガラス・土石、精密機器、金属製品などが値上がり率上位に入った。銀行や輸送用機器なども堅調だった。

市場では「海外勢の先物売買に翻弄される展開が続いている。G20首脳会議への期待が後退し、米中摩擦の泥沼化も予想される中で上値を買い進む投資家は少ない。当面の居心地の良いレンジを探ることになりそうだ」(岡三オンライン証券チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、塩野義製薬<4507.T>が続伸した。同社は4日、抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ」の第3相臨床試験(国内予防投与試験)で、主要目的を達成したと発表した。収益化への期待から買いが入った。半面、ファーストリテイリング<9983.T>は反落。4日発表した5月の国内ユニクロ既存店売上高が前年比1.8%減少だったことが嫌気された。創業感謝祭の後ずれが響いたという。

東証1部の騰落数は、値上がり1988銘柄に対し、値下がりが126銘柄、変わらずが27銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20776.1 +367.56

寄り付き    20667.89

安値/高値   20646.15─20800.64

TOPIX<.TOPX>

終値       1530.08 +30.99

寄り付き     1520.69

安値/高値    1518.72─1531.41

東証出来高(万株) 128095

東証売買代金(億円) 22402.46

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、NATO東部地域から一部部隊撤退へ=ルーマニア

ビジネス

米キャタピラー、7─9月期は増収 AI投資受け発電

ワールド

米GM、1200人超削減へ EV関連工場で=現地紙

ワールド

ロシア特使「和平への道歩んでいる」、1年以内に戦争
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    コレがなければ「進次郎が首相」?...高市早苗を総理に押し上げた「2つの要因」、流れを変えたカーク「参政党演説」
  • 3
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」にSNS震撼、誰もが恐れる「その正体」とは?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 6
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 7
    リチウムイオンバッテリー火災で国家クラウドが炎上─…
  • 8
    怒れるトランプが息の根を止めようとしている、プー…
  • 9
    「ランナーズハイ」から覚めたイスラエルが直面する…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 9
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 10
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中