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スウェーデン中銀、政策金利を据え置き 金利見通しも維持
[ストックホルム 13日 ロイター] - スウェーデン中央銀行は13日、政策金利のレポレートをマイナス0.25%に据え置いた。今年後半の利上げを目指す姿勢を示したが、経済とインフレの強さを巡る不透明感から再考を迫られる可能性もある。
中銀は、前回2018年12月の会合で約7年ぶりとなる利上げを決定。ただ、インフレ圧力が低いと予想されるため、2019年の追加利上げは1回になるとの見通しを示していた。[nL3N1YP3G9]
今回、政策金利を据え置き、前回会合から状況はほとんど変わっていないとしたが、追加利上げは、データから見通しが良好なことが確認できることが条件とクギを刺した。
中銀は声明で「海外の動向と国内の需要の強さに不透明感がある」とし「経済見通しとインフレ見通しで今後の金融政策が決まる」と表明した。
インフレ率と成長率の予想はおおむね据え置いた。アナリストは下方修正されると予想していた。通貨クローナは、中銀の決定を受けて上昇した。
一部アナリストは、予想が引き下げられる可能性は依然あるとみており、中銀がこの日繰り返した利上げ見通しの実現性を危ぶむ。
ノルデアは、12月利上げ予想を変えていないものの、それは欧州中央銀行(ECB)も利上げするかどうか次第とみる。
「ECBが利上げするか、極めて不透明だ。したがってスウェーデン中銀の追加利上げはかなり先になる可能性がある」とノルデアのエコノミストは述べた。
事前のロイターのアナリスト調査では、中銀が従来の予定通り年後半に利上げするとの見方が大勢だったものの、インフレ圧力が弱まり、ECBがFRBに追随してハト派姿勢に転換すれば、利上げは不透明になるとの声が多かった。
前回会合で利上げに反対したヤンソン副総裁は、今回の会合には出席していない。
*内容を追加しました。