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欧州委副委員長、イタリア中銀の独立性維持を要請
[ブリュッセル 11日 ロイター] - 欧州委員会のドンブロウスキス副委員長は11日、イタリア政府が同国中銀に対する圧力を強めたことを受け、中銀の独立性を維持するよう求めた。
イタリアのサルビーニ副首相は9日、イタリア中銀とイタリア証券取引委員会の幹部は「完全に排除される」べきと述べていた。
ドンブロウスキス副委員長は、中銀に関するイタリア政府幹部の発言が危険な前例となり得るのかとの記者団の問いに対し、「中銀および金融監督機関の独立性を維持することが重要だ」と答えた。また、これらの機関の独立性はユーロ圏と通貨同盟の基本原則だと強調した。
イタリアは景気減速見通しを踏まえて責任ある財政政策を維持すべきだとも述べた。
欧州委員会は前週、今年のイタリアの成長率が0.2%にとどまるとの見通しを示した。
欧州委のモスコビシ委員も、景気減速を受けてイタリア政府は生産性向上や成長回復につながる改革を打ち出すべきだと述べた。
欧州委がイタリアの成長見通しを11月時点の1.2%から0.2%に大きく引き下げたことについては、予算を巡る制裁手続きの議論再開にはつながらないとした。
ただ、ユーロ加盟国の財政政策に関する欧州委の通常の監督業務の一環として、イタリアの予算を巡る協議が月内に再開すると明らかにした。
*内容を追加します。